碧色の旗を掲げ

節操無しのレビューブログ。映画、小説、マンガ、ドラマ、イベント、とにかくマイペースに誉めたり誉めなかったりいろいろ書きたい。

iNA「捨てられた皇妃」 5巻

 コミック配信アプリ「ピッコマ」にて大人気連載中のファンタジー少女コミック

「捨てられた皇妃」の単行本、待望の第5巻が発売されました! 51話~62話

まで掲載。(ピッコマは3/17時点で137話まで公開中) やっぱりルブリス来た!

表紙の通り、オビのアオリが「皇太子・ルブリス、いよいよ始動!!」なわけですが、

こう書くとなんかモビルスーツっぽいなぁと…。

 

捨てられた皇妃 5 (FLOS COMIC)

捨てられた皇妃 5 (FLOS COMIC)

  • 作者:iNA
  • 発売日: 2021/03/05
  • メディア: Kindle
 

 

捨てられた皇妃 5巻

マンガ:iNA  原作:Yuna  KADOKAWA フロースコミックス

「ピッコマ」にて連載中

 

 

 ↓4巻の感想記事はこちら

blueflag01.hateblo.jp

 

ざっくりとしたあらすじと感想

 

カスティーナ帝国の未来の皇后として育てられたモニーク侯爵令嬢アリスティアは

ある日突然異世界から現れた少女・美優に皇帝ルブリスの愛と皇后の座を奪われ、皇妃

(第二妃)として皇帝夫妻に尽くすことになりました。ルブリスはなぜかアリスティアを

忌み嫌い、冷たい仕打ちを与え続けた挙句に父・モニーク侯爵に反乱の疑いをかけ処刑

してしまいます。怒りのあまりルブリスを刺した彼女も16歳の儚い命を散らすの

ですが… … …気がつくと9歳の自分に戻っていました。

 

運命を司る神にして諸悪の根源・ビタの配慮で人生をやりなおすことになったアリス

ティアはルブリスとの婚約破棄を目指します。でも帝国序列第三位モニーク侯爵家の娘

として、皇室に真正面から反抗することはできません。彼女が選んだ道は騎士となり、

モニーク家の後継者となることでした。身体の弱い彼女にとって剣術の訓練は辛いもの

でしたが、新しい生活の中で転生前は心を通わせることができなかった父ケイルアンの

深い愛情を知り、侍女のリナや父の配下の騎士たち、そして帝国序列二位ベリータ家の

公子アレンディスらとの親交に心を温めます。さらに帝国序列一位のラス公爵家の天才

剣士カルセインからも剣術を学ぶことになりました。

 

(帝国序列一位・二位・三位の貴族そろい踏みなのに転生前のアリスティアは二人の公子

 とはほとんど面識が無かったとのこと)

 

かつてはルブリスしかいなかった彼女の世界は少しずつ広がっていました。しかし、

アリスティアは死にものぐるいに努力しても運命から逃れられている実感を得ら

れず、歯がみします…。信じていた友人のアレンディスにその苦しみを、一人胸に

秘めた忘れられぬ過去の傷を打ち明けたのですが、まともに受け止めようとしな

かった彼の態度に絶望し、以来彼を激しく拒絶しました。

 

それでも辛うじてパパのおかげで婚約問題にひとまずの猶予を得たアリスティアは

皇宮から、またアレンディスから逃れるようにモニーク家の領地に滞在することに。

静かで安全な場所を得て、父親同士の配慮により送り込まれたカルセインから引き

続き剣術を学び、心の落ち着きを取り戻していくアリスティア。断絶寸前だった

アレンディスとの関係も少しずつ再構築を試みていました。

 

しかし、国境視察途上の皇太子ルブリスがこの地を訪問するとの知らせを受けて…!?

 

アリスティアへの興味なのか、ただプライドが傷つくだけなのか、ルブリスは婚約

者の不可解な態度に業を煮やし、直接問い詰めてやるつもりだったのです。

 

今、目の前にいるルブリスが何を言おうと過去の悪意が突き刺さります。運命は

変えられないのか? 逃れられないのか? アリスティアは… … …

 

 

※※※

 

 

ここで「この子は頭がおかしい! 頭がおかしい女とは結婚できない!」…って

思ってくれたら話は早かったのにな。ちぇっ。まぁ、家名とかプライドとか政治的

思惑とかを気にしすぎてわざと嫌われるようなふるまいができないアリスティアも

面倒な人なんだけどね。「僕が”何を”した!」、と、現世のルブリスにしたら全く

理不尽な仕打ちだと分かっていても、彼がアリスティアに拒絶されて落ち込む姿を

見ると「ざまぁww」と言いたくなります。

 

アレンディスは…ひとまず絶交にならなくて良かったねと。なんというか、この

人は結局頭で考えすぎてて本質的な”何か”を見落としているように見えます…。

 

やっぱり困った時にはパパ様ですよ! アリスティアを目覚めさせるのがパパで

良かった! パパはアリスティアを信じてくれたみたい! 私はやっぱりパパさえ

いれば”何も”いらなくね? と思うのです。いつも肝心な時にいないことと説明が

足りないことが難点だけどね…。若者三人の中なら一番無難な選択はカルセイン

だと思いますが…無難なせいか、あと少しの”何か”が欲しい。

 

てなかんじで人間だからみんな完璧じゃありませんが、一番アリスティアを必要と

しているのは誰なのか、アリスティアが一番必要とするのは誰なのか、欠けた

”何か”を埋め合うだけじゃなく、さらに広がるような関係になれるのは誰なのか…

5巻の時点でゴールは見えませんね。ピッコマ連載がすでに倍以上の話数進んで

いるからだいたい確定しているのだけれど、あくまで「5巻」の感想記事だから

先の展開にどこまで踏み込んでいいのか毎回迷います。

 

 

5巻の最大の見所はうっとりするほど美しい夕焼けのシーンです。初対面時はやん

ちゃ全開でいかにも「おぼっちゃん」な身なりだったカルセインも今は背が伸びて

立派な若者になりつつあります(相変わらず剣士にしちゃ細いとは思うが)。この

シーンの黒服がまた大人っぽくて良い。一方アリスティアは大きなリボンのためか

幼く見えます。まだ12歳、大人びててもまだ少女ですもんね…。

 

そのか細い腕をした12、3歳かそこらの少女が「見習い騎士」と認められ、ラス

公爵の補佐官となりました。いくら高位貴族とはいえこの世界の人事は無茶苦茶な

気がする。

 

 

↓コミックス刊行ペースに比べて連載が先に進みすぎて、さらに本国ではどういう

事情か知りませんが超急加速をしてしまくったらしく、このままだと日本語版の

コミック・ノベル双方完結まで書籍を発売してくれるのか疑わしいので韓国語が

読める方は原作小説をお取り寄せしてみてはいかがでしょうか。私はハングルの

一単語も分からないから無理だけど…!