碧色の旗を掲げ

節操無しのレビューブログ。映画、小説、マンガ、ドラマ、イベント、とにかくマイペースに誉めたり誉めなかったりいろいろ書きたい。

ヤマザキコレ「魔法使いの嫁」 14巻

明日は何が起るか分からない世の中なのに、そのことを重々含めた物語のはずなのに

新刊が発売される毎に次巻の発売日が決定していて心配になる人外×少女ファンジー

マンガ「まほよめ」、案外予定通りに発売され続けて14巻ですさらに来年春~夏に

新連載を開始するとのこと。つまり安定して描き続ける能力のある方なのね偉い。

 

魔法使いの嫁 14巻 

著者: ヤマザキコレ  発行: マッグガーデン ブレイドコミックス

月刊コミックガーデン連載中

 

 

 ↓前巻の感想はこちら

blueflag01.hateblo.jp

 

ざっくりとしたあらすじと感想

 

『学院<カレッジ>』書庫から禁書「カルマナゴスの遺言」を盗み、教師やわけあり

生徒ルーシーの魔力を奪った者の目的や正体は未だ不明。犯人は学院内に潜んで

いると推測したライザ学長は『学院』を封鎖を決断します。その一方、孫のフィロ

メラを本人の意志を無視して退校させようとするサージェント家当主・リズベス

とも対決することに…。

 

ハロウィンの日、チセのルームメイトでもあるルーシーが体調不良のまま廃棄塔内

でのアルバイトに向かおうとするので心配したチセらは代役を買って出ます。

初めて足を踏み入れる場所は処分の難しいモノの放棄先であり、貴重な資源の倉庫

でもありました。取りあえず塔の管理者を探していると、うさんくさい魔術師と

フィロメラに出会い…?

 

※※※

 

たまにはエリアスの影が薄い巻もありますわね。でも、新しい“友人”を得たと

ともに無自覚な“友人”を“友人”と認識できるに至りました。チセは… …がんばって

学んでいます。シルキーと防人さんは相変わらずで何よりです。

 

フィロメラの辛い境遇が徐々に明らかになっていきます。おばあさま・リズベスの

冷淡っぷりときたら! 家長として心を鬼にしているだけ、心の底では孫を愛して

いる…なんて生ぬるい期待はできそうにない。魔術師の世界は…というより”まほ

よめ”の世界は厳しいのです。友人、家族であっても相手の全てが理解できるわけ

がなければ全部が好きなわけでもない。人間以外の存在はもっと独自のルールに

正直に生きている…。そもそも万物の土台となる”自然”自体が常にシステム通りに

作用しますからね。人間みたいに感情や損得で敵を選ばない。手心も無い。彼らは

私たちよりも強くその“理”を感じ取るからこそ、彼らを取り巻く世界を一層容赦

なく見えさせるのでしょう。

 

それでも、チセの”危うい”行動が後の彼女に禍をもたらさないことを祈りたい…。

 

今のところ、フィロメラの主家にあたるリッケンバッカー家のヴェロニカの立ち

位置は不明です。彼女を『学院』に随行させ、心配しているように見えますが…。

フィロメラの家とルーシーの実家の事件は関係あるのかしら? サージェント家に

飾られた標本の中にクモもあったけれど、それだけじゃ決めつけられないし。

盗まれた写本のことも…複雑にからみあった魔術師たちの思惑。我関せずの態度を

取るアウトロー系(非主流には違いないが『学院』に関わる時点で甘い方、との本人

らの言によりあくまで“系”とします)魔術師らも、魔法使いのチセたちも巻き込ま

れていきます。今のところ、禁書を盗んだ犯人は全く見当がつきません…。

 

まずはルーシーの問題を先に片付ける方向でしょうか。兄との確執はひとまず落着

し、ゾーイとフラグが立ちそう? 相変わらず魔力が吸われている点は心配。

廃棄塔に巣くう困った魔術師・ザッケローニ…イタリア系かしら。フィロメラに

手伝いを頼み、チセを口説きにかかり、お目付役が女性…と、見た目によらずイタ

リア男っぷりを発揮しているような。

 

それとアドルフさんは師匠のところへ帰省し、アリスとレンフレッド(作者さんに

よると愛称は“レンフィ”だそうで)のターン、これほどまでにハロウィンの仮装が

役立ったことはあるまい…寮母ネコさんたちの正体は…などと、ひとつひとつ取り

上げるとキリが無い…相変わらず密度の濃い物語です。

 

その他のクラスメイトに関しては登場人物紹介欄のコメントに変更無し。平凡で

平和な学生生活が一番ですよね…。

 

 

15巻は来年3月10日発売予定。

 

 

↓スピンオフも好評連載中のようです(未読)