碧色の旗を掲げ

節操無しのレビューブログ。映画、小説、マンガ、ドラマ、イベント、とにかくマイペースに誉めたり誉めなかったりいろいろ書きたい。

萩原天晴「1日外出録ハンチョウ」 9巻

中間管理録トネガワ」の連載終了にともない「カイジ」スピンオフマンガのトップを

引き継いだ「1日外出録ハンチョウ」、相変わらず意地悪さがにじみ出ている大槻氏の

表紙が目印の愉悦的9巻です。前巻の記事をの中で願ったほどには現実の状況は好転

しておりませんが、今のところ大槻氏らは楽しい外出タイムを過ごしているようです。

 

1日外出録ハンチョウ 9巻

原作: 萩原天晴  漫画: 上原求・新井和也  協力: 福本伸行

発行 : ヤンマガKCスペシャル

講談社週刊ヤングマガジン」にて連載中 

 

 

↓前巻の感想はこちら

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 ↓表紙比較用

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ざっくりとしたあらすじと感想

 

「石和にモノを教わる日が来るとは…」

 

地の獄、底の底…! 悪徳金融会社帝愛グループの抱える「地下王国」では、今日も

劣悪債務者達が借金返済のために過酷な労働に以下略(過去記事をご参照ください) 

 

< おしながき >

・局地的、かっこ良くなる石和…! 海釣りin熱海、始まる…!

・なんという、ことでしょう…! 班長用個室をカスタマイズせよ…!

・にじみ出る、東京慣れ感…!  沼川、同郷の友と1日てげてげ東京観光…!

・激震、Xデー…! 飯屋ことメシヤ・地下給食長柳内さん、ついに交代か…!

・分け合おうぜ、ダチ公…! 混沌たる地下にスーパーヒーローが降り立つ…!

・心に桜、集え友…! 川沿いお花見キャンプ、始まる…!

・貴重な若い娘、来たる…! ぶらり居酒屋に集いし4人、ダベる…!

・蘇れ、フロンティアスピリッツ…! 解除せよ、DDT実績…!

 

(毎回センスに欠けている点、ご容赦ください)

 

※※※

 

マンネリなようでいて常に一定の水準を維持し続ける「1日外出録ハンチョウ」。

日常のちょっとした心の動きやささやかな思い出を的確に突いてくる原作者さんは

ただものじゃありません。特に沼川の小市民っぷりに共感し通しですよ。

大槻氏はセンスがいいですよね。こういう部屋を作りたくてもうまく作れません。

結局宮本さん推しのダストボックスも採用してるところもポイント。石和は…

誰にでも得意なことがある、ってことでしょう。

 

地下に突如現れた戦隊ヒーローのレッド、長友仁こと俳優・倉本海。モデルは仮面

ライダーBLACKの倉田て●を氏かな? 彼は現在某ステーキチェーンの店長として

奮戦中のようです。役者さんは役を演じるのがお仕事。現実の人格は別のはず…

役のイメージとのギャップに内心葛藤もあるでしょうが、運悪くはまり込んで

しまった人生の落とし穴の底で大勢の大人になりきれない大人(ダチ公)と出会い、

彼らのヒーローを演じ通すことで苦しい自己を支えていたのかもしれませんね…。

 

とはいえ元々きちんと生きてきた人はどこにいてもちゃんと生きられてちゃんと

救われる、クズ<多重債務者>とは根本的に違う…という差も示された気もします。

一度躓いたけれど労働期間をきちんと満了し、身体を壊さず地下から生きて出ら

れた木村さんもネコちゃんとともにささやかで堅実な生活を続けているもよう。

善光寺からもう1年? となると宮本さんと同期の山崎氏の年齢がズレてきます。

山崎氏は浪人したのでしょうか…?

 

次回、第10巻でもまた我らが沼川が絶望するらしい…「完結」という単語はなく

ても「絶望」が「完結」を兼ねている可能性もあり? お花見や一期一会の仲間

たち(前世は遊牧民)など、物語の締めに向かって計画的に進んでるように見えて

くるのは気のせいでしょうか。それとも、トネガワ先生が10巻で見せた笑顔の

その先も、後追いでなく先頭に立った大槻氏の姿を見せてくれるのでしょうか?

 

さて、大槻氏と愉快なクズ<多重債務者>どもの運命はいかに…?

 

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