世界にはまだ未知の領域が潜んでいて、一度噴き上がると人類は翻弄されるしか
無いのかも…悪い製薬会社がウイルスを作るまでもなかったしワクチンだって
すぐにできるもんじゃないんですね。ちょっと無理のある前置きですがすぐ隣に
存在する未知の世界、人外×少女ファンタジーマンガ「まほよめ」、待望の13巻です。
魔法使いの嫁 13巻
著者: ヤマザキコレ 発行: マッグガーデン ブレイドコミックス
月刊コミックガーデン連載中
↓前巻の感想はこちら
ざっくりとしたあらすじと感想
チセは”学院<カレッジ>”の校外学習の一環としてスコットランドの森でキャンプをする
ことになりました。エリアスも分裂して(!?)付いてきちゃいました。この骨は本当に
なんでもアリです。コイツがいれば怖いものなど何も無い気もしますがかの地はまだ
多くの旧い存在が息づく深い森。チセたちの気配を察してヤバイのが近づいてまいり
ました。どうにか撃退しましたがルームメイトのルーシーが魔力の枯渇した状態で
昏睡状態に…何が起こったのでしょう?
ルーシーの別居していた身内が呼び出されました。思わぬ再会に驚くチセ。ルーシーも
戸惑っていました。彼らが所属していたウェブスター家は「七つの盾」の1つ。写本や
魔術書の作成を生業にし、蜘蛛を使役した一族でしたが8年前に突然何者かに虐殺され
蜘蛛を全て奪われてしまったのです。たった二人の生き残りでありながら疑いや意地
からぎこちない二人。しかし、彼らが揃った今度こそウェブスターの根を絶やそうと、
鋭い牙が襲いかかる…
同じ頃、学院の教授もルーシーのように何者かに魔力を奪われ意識を失いました。
さらに書庫の奥で厳重に保管されていたはずの禁書「カルナマゴスの遺言」が姿を
消し…!?
※※※
クラスメイト紹介欄、チセに関わった事情持ちのみなさんと他の生徒たちとの温度
差が激しいな~。彼らは普通に楽しい学院ライフを送ってほしいものです。これ
以上関わる人が増えてややこしくなっても困るし。チセがいるためなのか分から
ないけどキャンプ一つ行くにも厄介な連中が寄ってくるありさま。
自分を害そうとするモノから自分を守るために時に強硬な手段を用いることを
覚えたチセ。「生き残ったから後悔できる」というカルタフィルス(ヨセフ)の
言葉も重い。人とは全く違う理で生きる"隣人"と付き合うのも命がけですからね、
さらに人間のごたごたにも関わっちゃうんだから今後も危ない目に遭いまくるん
でしょうね。「まほよめ」はけっこう殺伐としたお話です…。
変異しちゃってる教授多すぎ。むしろ変異しちゃってるから学院の教授になるしか
無いのかしら。なるほど、たしかに腕を失ったくらいじゃ自慢にならない…という
レンフレッドさんは教授さんがたの会合の背景にちらっと描かれていた程度で今回
出番はありません。アリスもアドルフも出ません。彼らの界隈は案外狭いのか、
以前登場したある人物がチセの学友ルーシーの血縁者と判明しました。そういえば
彼は「妹がいる」って言ってましたものね。ウェブスター家か…うん、私クモが
大っ嫌いだから全く関わりたくありません。
魔女のマリエルさんも友人?と思わぬご対面。この狭い界隈っぷりなら、チセの
弟はあの子の可能性ありますよね、やっぱり。
相変わらず次巻の発売日が決まっております。9月10日まで大人しく待ちます。