碧色の旗を掲げ

節操無しのレビューブログ。映画、小説、マンガ、ドラマ、イベント、とにかくマイペースに誉めたり誉めなかったりいろいろ書きたい。

士貴智志「進撃の巨人 Before the fall」17巻(完結)

TVアニメ3期が放送再開し現在死闘真っ最中の「進撃の巨人」、スピンオフコミック

最終巻です。

 

※ 放送大学の通信指導課題提出のため、来週の更新はお休みいたします。

 

進撃の巨人 Before the fall(17) (シリウスKC)

進撃の巨人 Before the fall(17) (シリウスKC)

 

 

進撃の巨人 Before the fall 17巻

原作:諌山創  小説版原作:涼風 涼  漫画:士貴智志 

小説版キャラクターデザイン:THORES 柴本

発行:講談社  シリウスKC  月刊少年シリウス連載終了

 

 

↓前巻の感想はこちら

blueflag01.hateblo.jp

 

ざっくりとしたあらすじと感想

 

 

調査兵団の存続がかかった壁外遠征は困難の時を迎えました。雨天により地面が

ぬかるみ、荷馬車隊が巨人に襲われ壊滅。ローザ隊長率いる10班はベテラン・

バルナ隊長率いる9班とともにカルロ隊長らがいるはずのオアシスを目指します。

途中現れた巨人は9班のサポートにより立体起動装置を使って倒せたものの、

巨人の死体は蒸気を上げて消滅。憲兵団のグロリア隊長が派遣したイノセンシオ

監察役(シャビィ)が見ていないため、悲願の巨人打倒を果たした現場の者たちの

喜びはともかく公式にはノーカウントでした。

 

しかも希望に沸く一同を突然背後より襲いかかった奇行種巨人からローザをかばい

フェリクスが重症を負います。どうにか合流したカルロ隊長らの側にシャビィ

おらず、一人で森に入ってしまったようでした…。フェリクスの容態は悪く、気象

条件も不利です。カルロ隊長は即時帰還を検討します。仲間の負傷に一時は激しく

動揺したローザでしたが引き続き巨人の討伐を続けると主張しました。荒野で対峙

するには不利な大型の巨人がまだ周囲にいる可能性も考慮されました。キュクロは

調査兵団存続の鍵であるシャビィを見つけるために単独で森の捜索を開始します。

 

しかしそのころ、報告すべき相手グロリア隊長は、壁の内側の王都で…

 

キュクロを待ち伏せ、因縁を断ち切るため襲いかかるシャビィ。木の上で斬り合う

二人の前に姿を現わしたのは… … …15年前、キュクロから両親を奪った…

コミックスのカバーをめくったら毎回会える、「オーガ」と呼ばれる巨人でした!

 

同時刻、ローザやカルロ隊長らも、5m級巨人との戦闘を開始し…!?

 

檻の中に閉じ込められた人類に再び飛翔の日が訪れるのか。未来をかけた戦いの

行方ははたして…?

 

 

※※※

 

 

立体起動装置開発をめぐる物語はかくして無事に完結いたしました。

 

メインキャラクターみんな善人で前向きなのはいいんだけど「進撃の巨人」の世界

としてはあまりにも毒が無さすぎて少し物足りませんでした…。展開の進行が遅い

時期もあったのですが終盤はラストへ向けて一気に駆け抜けましたね。もう1巻分

伸ばしてもっと人間関係を丁寧に描きつつ、因縁の巨人との対決ももっと…例えば

名前の出てる調査兵の半分が犠牲になるくらいの死闘で良かったのでは、というか

絶対何人かは生還できないだろうと思っていました。

(何気にがんばってた副長さんにももうちょいスポットを当てて欲しかったです)

だって今アニメでやってるところ、本当にひどいことになってますよ…?

 

シャビィお兄ちゃんが壁外調査に加わった理由は結局キュクロを消すためでした。

「巨人の子」キュクロを屋敷で飼っていた頃、一方的な虐待を加えて楽しんでいた

ようでいてずっと彼なりに思うところがあったようです。にしても彼の口を通して

シャルルちゃんがキュクロに抱く「愛」を伝えられるとは予想外。というか無粋な

お兄ちゃん…。シャルルを大切な「家族」と思っていた鈍感キュクロの方もその場

では「愛」に対しては明確な意思表示をできないまま…それどころじゃなかったん

だけど…ピュアカップルの恋の行方はラストシーンのお楽しみ。

 

しかしあくまでもこれは前日譚。彼らの努力で大きく拓けたと思った世界が案外

変わらないまま流れた数十年を経た後に始まる、壮絶な物語を知っている側としま

しては、せめて二人の幸せが少しでも長く続いたものと願うばかりです。お疲れ

さまでした…。

 

 

 ↓本編はまだまだ続いています

進撃の巨人(28) (講談社コミックス)

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