碧色の旗を掲げ

節操無しのレビューブログ。映画、小説、マンガ、ドラマ、イベント、とにかくマイペースに誉めたり誉めなかったりいろいろ書きたい。

映画「機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅵ 誕生 赤い彗星」

ガンダム旋風、再び巻き起こるか!? って感じで「閃光のハサウェイ」映画化決定

おめでとうございます。「THE ORIGIN」の映像作品化は6章にてひとまず終了。

しかし「ガンダムUC」のように分割され、2019年4月よりNHKがTV放送する

予定だそうです。NHKも変わったなぁ…。

 

 

www.youtube.com

 

 

機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅵ 誕生 赤い彗星

2018年公開  上映時間: 84分

原作: 矢立肇  富野由悠季機動戦士ガンダム

マンガ原作・総監督:安彦良和  角川コミックス「機動戦士ガンダム THE ORIGIN

音楽: 服部隆之  キャスト: 池田秀一  古谷徹  銀河万丈  他

 

 

 

 ↓前回の記事はこちら

blueflag01.hateblo.jp

 

ざっくりとしたあらすじと感想

 

ジオンが総力を結集したドズル艦隊と地球連邦軍ティアンム艦隊がルウム宙域で

激突します。会戦初期は数の優勢なティアンム艦隊が優勢でしたが、彼が対峙した

艦隊は囮でした。その頃別働隊が増援のレビル艦隊を急襲。ジオンの切り札である

モビルスーツ”ザク”の機動性と攻撃力に苦戦、さらにティアンム艦隊を振り切った

ドズル艦隊も加勢したことで、連邦の戦艦は次々と撃沈されます。破壊された旗艦

”アナンケ”から脱出した総司令官のレビル中将が”黒い三連星”に捕らえられました。

一方、守りが手薄になったジオン本国の制圧が可能な戦力の残っていたティアンム

艦隊は、事態を知ると進軍を断念します。連邦軍が敗北したのです…。

 

鮮やかな勝利の知らせに沸き上がるジオン公国とジオン支持派のコロニー群。”黒い

三連星”や”赤い彗星”のシャアら、ルウムで功績を上げた者たちは英雄として熱い

声援を受けますが、公王デギンは楽観視していませんでした。戦争をやるならば

奇襲により大打撃を与え、相手が立て直せない間に講和に持ち込むのが最良です。

本当に余力を残しているのは地球連邦の方なのですから…。しかし、これは始まり

だと宣言する長子・ギレン総帥を”ダイクンの怨念が取り付いた”と恐れたデギン

遠からず訪れるであろう破滅を阻止しようと娘・キシリアを頼りつつ、レビルと

面会し、早期和平の道を探ります…。後日”誰か”の手引きにより収容所を脱出した

レビルにたまたま新造艦”ファルメル”の演習中に出くわしたシャアでしたが、

あえてこれを見逃しました。

 

宇宙世紀0079.1.31、南極にてゴップ大将ら連邦の高官とジオンから派遣された

マ・クベ中将が停戦条約を結ぶはずが、連邦軍に無事保護されたレビル中将の緊急

放送により中断されます。レビルは徹底抗戦を叫びました。

 

「ジオンに兵無し!!」

 

密かにほくそえむ者たちがいる一方、レビルの裏切りに激怒した公王デギンは…

 

 

※※※

 

 

宇宙空間の艦隊戦にモビルスーツまで加わると平衡感覚が狂って目が回ります。

宇宙空間は摩擦による抵抗が無いため、高い操縦技術により常識外の高スピードを

出せる…そう、”通常の3倍”くらい…というのが”黒い三連星”が取って付けたように

名付けた”赤い彗星”の由来のようです。その”黒い三連星”ときたら、脱出用の船艇も

フツーに狙って撃っちゃった…そういうのも普通にアリなんですか。

 

「私に跪け、神よ!」

 

シャアが叫びました。

 

つくづく、人間が宇宙で暮らすようになった時代の”神”とはなんなのでしょうか?

”神”から独り立ちできない人類に地球連邦なんて統一政府を作れるもんだろうかと

疑問に思ってしまいます。(直通ルートにはあたらないようですが、数十年後の世界

である漫画版ガンダムUCでは地球にまだ相当数のムスリムが居住していました)

 

アースノイド、名前からしユダヤ系と思われるエリート軍人レビルが”神”を口に

するのはまだ分かります。しかし生粋のスペースノイドであるシャアが跪かせた

かった”神”とは? もちろん”可能性という名の内なる神”などではないはず。

 

 

…きっと、増えすぎた人類を間引くために戦争を呼び込んだ神に違いない。

 

 

 

結局6作品全部観てもシャアを好きになれませんでした。ガルマに同情します…。

シャアを意識しすぎて戦争の泥沼へと引きずり込まれていくガルマはガルマで

ドズル一家とケーキを食べるなどのおぼっちゃんっぷりですけど、ザビ家の中では

彼らの甘さが救いです。ギレンとキシリアの会話なんて重苦しいったら、もう…。

70年代ロボットアニメの悪役ならまだセーフだったかもしれないデギンの公邸、

デザインのやばさが一層際立ってるなぁ。そりゃ子どもらも歪むでしょうよ。

 

連邦もジオンも政治的思惑を秘めてまだ戦争を続けようとしています。数十億の

人間を死に至らしめてもまだ懲りてない、人類の業の深さときたら! ヤシマ氏で

なくても呆れます。旧アニメに出てきた懐かしい連邦軍の偉い人がたくさん登場

しました。ティアンム、エルラン、ワッケイン、パオロ艦長…腐敗してると糾弾

されようと誇り高き連邦軍、みなさんまだどこか余裕があります。ご高齢のレビル

中将が脱出艇に向け一生懸命走る姿のマジな一生懸命っぷりはご愛敬。

 

一応本来の主人公組の様子も描かれておりました。ただし根暗で内気なメカオタク

少年のはずが、急に何かを決意したかのように単身軍の施設に乗り込むアムロ、と

いう違和感しかない光景でしたが…。多分アムロに”ガンダム”って言わせたかった

だけなんでしょうね。出てこないからね。そして川で遊ぶフラウとチビッコたち。

レビルの演説を聴いているカイ。ハヤトは癒し枠。全体的にどこか違和感がある

けれど、建造途中の中立コロニー・サイド7の平穏な光景です。

 

義父を失い、ジオンに占拠されたルウムにいるわけにはいかず、サイド7に向かう

シャトルに乗り込んだセイラ。同じく連邦の戦力挽回の秘策”V作戦”を遂行するため

サイド7を目指す戦艦ホワイトベースには若き尉官ブライト・ノアと、ガンダム

開発が終わり、ようやく息子と一緒に暮らしてやれると安堵するテム・レイの姿。

彼らの日常が徹底的に破壊され、別個の存在にならねばならないその日が、確実に

近づいていました…。

 

 

…ところで、私ORIGINの原作コミックスはちょうど映像化された部分くらいしか

読んでいないんですけど、台詞はないのにちょこちょこ現れる妙にキャラが立った

あのヒゲのジオン将官、誰なんです? エンディングにも出てましたけど…。