碧色の旗を掲げ

節操無しのレビューブログ。映画、小説、マンガ、ドラマ、イベント、とにかくマイペースに誉めたり誉めなかったりいろいろ書きたい。

魔法使いの嫁 公式副読本 SupplementⅡ

 読書の秋、じっくりゆっくり読み進めるのにもってこいの雑学満載、まほよめ公式

解説副読本の第二弾が発売されました。引き続き原作者ヤマザキコレ氏完全監修に

より、第15篇から第29篇まで…コミックス4巻の頭から6巻の4話目までを

詳細に解説した濃厚な一冊となっております。前回より増量の192ページ、ほぼ

文字の印象です。

 

 

魔法使いの嫁 公式副読本 SupplementⅡ

原作・監修 : ヤマザキコレ  構成・執筆 : 朱鷺田祐介西上柾

発行 : マッグガーデン  ブレイドコミックス

 

 

 ↓その1の記事はこちら

blueflag01.hateblo.jp

 

ざっくりとした感想

 

昔からファンタジー世界を好きなつもりでいたけれど、ファンタジーに登場する

生物、道具、魔法、儀式などについて実は何も知らなかったことを改めて実感する

思いでした。一つ一つ、いわれや大切な意味があったのね。

 

各話のサブタイトルの意味(TVアニメ感想記事更新の際、大いに参考になりました)

と扉絵の意味。最近難しくなっている「ケルト」の定義。キャラクター名の由来。

魔法の杖の作り方。神話と伝承、物語の中の妖精。なぜ、チセが狼でなく狐に変身

したのか。おいしいスコーンの食べ方。チセとアリスが歩いたロンドン市街の位置

関係。師匠に迷惑かけたくなくて分からないことを自分で調べてようとしてしまう

弟子の危険性。シーンごとのキャラクターの微妙な心情。北欧地域に伝わる冬至祭、

”ユール”とは何か。ユールの正しい過ごし方。いつクリスマスと繋がったのか。

そもそもクリスマスとはなんなのか…なんでずっとずっと昔から生きてる妖精らが

人間と同じ言語を話す(ように見える)のだろう…そういえば!!。

 

解説はすれど、あくまでも「魔法使いの嫁」のオリジナリティを尊重しています。

 

この解説本に書かれた内容の全てを原作者が最初から意図していたのか、後から

こじつけられたものが含まれているのか私には判別できませんけれど、一度でも

創作活動をしたことのある人間なら、「このシーンにはこの意図をこめている」

「実はこれはここの伏線」など、自らが時間をかけて積み上げた知識や創意工夫に

よる表現を受け手に気付いてもらえたら嬉しいと思うはずだし、むしろ自ら発信

したい欲求だって多少なりとも存在する、と共感できるわけでして。いいんじゃ

ないかしら。

 

しかし、膨大な解説群の中にはシルキーのお掃除道具(はたき、モップ)や、

 

・「ダメ絶対って習ったよ」 (147P、第26篇解説より)

チセが習ったという「ダメ絶対」は、1987年に国際麻薬乱用撲滅デー(6月

26日)が制定されたことにより、同年から薬物乱用防止キャンペーンの標語として

用いられるようになった「ダメ。ゼッタイ。」から。この「ダメ。ゼッタイ。

普及運動キャンペーンは~(中略)~2013年から2016年まではマスコット・

キャラクターの「ダメ。ゼッタイ。君」が担当している。

(ダメ。ゼッタイ。君の画像付) 

 

…などという、本気なのか冗談なのか判別できない項目もあります。

 (クスリダメ。ゼッタイ。…と言いつつ、魔術的には古代のシャーマンがトランス

 状態に没入する際に薬物が使用されていたりしたらしい)

 

あと、まほよめ本編とは直接関係無いけれど副読本の解説により「ベルセルク」が

バーサーカー」の別発音だと知りました。ちっとも気付きませんでした…。

いろいろためになるシリーズです。どうかⅢ以降も刊行されますように。