碧色の旗を掲げ

節操無しのレビューブログ。映画、小説、マンガ、ドラマ、イベント、とにかくマイペースに誉めたり誉めなかったりいろいろ書きたい。

ヤマザキマリ「プリニウス」 7巻

わー明日は放送大学の単位認定試験だわ! 大変だわ! 勉強しなきゃヤバい!

…というわけで時短モードでお送りする、プリニウス総督(代理)と行く古代ローマ

世界紀行第7巻は引き続きアフリカ編です。ピラミッドにも立ち寄ります。

 

プリニウス7 (バンチコミックス45プレミアム)

プリニウス7 (バンチコミックス45プレミアム)

 

 

プリニウス 7巻

 著者: ヤマザキマリ  とり・みき

発行: 新潮社  バンチコミックス45プレミアム

新潮45連載中

 

 

 ↓前巻の記事はこちら

blueflag01.hateblo.jp

 

ざっくりとしたあらすじと感想

 

ローマを突如襲った大火災は夜闇を照らし、罪のある人も無い人もただ死の恐怖から

逃げ惑います。炎は皇帝ネロの宮廷にまで押し寄せ、混乱した皇帝にユピテル神の

怒りを思わせました。燃えろローマよ、そして生まれ変われー…というわけで早々に

都市の再整備計画を持ってくるうさんくさい側近がいるのですが、新しいローマと

宮殿が誕生する期待が大きすぎて深く考えず乗せられちゃうネロ。

 

この火事は誰の仕業か。ユピテルか。皇帝か。側近のティゲリヌスか。それともキリ

スト教徒か…焼け出された人々の間に駆け巡る数多の噂。疑いの目は徐々に皇帝に

集まっていきます…。これは良からぬ兆候だと独自に火事の原因を調べようとする

皇后ポッパエアですが…。

 

一方、アフリカのプリニウスは護衛フェリクスの家族の無事を確認した後、砂漠を

越えて巨大な石造りの建造物ピラミス(ピラミッド)に辿り着きました。ヘロドトス

書き残した文献の内容を確認するために足を踏みいれたプリニウス達でしたが…。

 

 

※※※

 

子ども有能。カラス有能。ネコも活躍。

 

ただでさえむさ苦しいパーティ編成なのにアフリカを彷徨ってる間にますます暑苦

しくなったプリニウスご一行。アレクサンドリアに向かう途中で寄ったピラミッドで

インディ・ジョーンズがごとき大冒険。プリニウスの探究心そのものは罪が無いし、

彼はただ見たい、知りたい、自分の知識の裏付けをしたいだけで本当に悪気は無いの

でしょうが、その探究心が誰かの大切にしている領域に土足で踏み込む場合もある

わけで…気をつけましょうね。でも、どこまでもマイペースな彼に腹を立てる人も

いれば、妙に評価する人もいてうまくバランスを取っている。不思議なもんですね。

フェリクスは何だかんだでやっぱり<幸運>の名を持つにふさわしい、運のいい人かも

しれません。でも毛髪が再生することは無さそうです…。

 

ローマの様子が陰鬱すぎてポッパエアの悪女っぷりがかすんでまいりました。あく

どい側近に利用される皇帝ネロを守らなきゃ自分の身が危ないだけで悪女には変わり

ないんでしょうが…ネロの母親(アグリッピナ)のように思われたくなかったのに結局

ネロにとって母親の代わりになってしまいましたし。疲弊しております。名も無く

貧しい市民たちは火の海の中でも他人を気遣っていたのにね…。いきなり炎上する

ローマから始まる7巻。しかもカラー。あえて擬音に頼らず絵のみで緊迫感を伝えた

かったそうです。圧巻です。

 

プリニウス」の世界ではローマの大火災にキリスト教徒もある程度関わっている、

ということになりました。キリスト教圏ではこのあたりどういう扱いなんでしょう。

自分たちの教えを広めるためなら、異教徒になら何をしてもいいと…そんな彼らを

利用しようとする人々。あぁ、人間は恐ろしいなぁ。ポッパエアはこの世界を地獄の

ようなものだとつぶやきましたが…。何か希望は無いの? 哀れなプラウティナが

救われる日は来るの…?

 

 

前から疑問だったんですが、ローマ皇帝の呼び方って誰が決めたんでしょう。みんな

公的には長ったらしい名前を名乗っていたはずですが。カリグラは元々愛称で、ティ

ベリウスやティトゥスなんてごく普通の個人名っしょ? 当時からもう「この皇帝は

こう呼ぶように」と定められていたのか、後世の学者が整理したのか…そういうの

どこで調べられるんでしょうか?

 

 

東京オリンピックを控え、いつのまにか古代ギリシアものも描いてたヤマザキ先生。

(またAmaz●nさんが表示してくれません) もう古代文明人の裸体は間に合ってます

わ…というか誠に申し訳ないけれどそもそも男性の肉体美をありがたく堪能できる

絵柄では無…ごにょごにょ

 

 

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