碧色の旗を掲げ

節操無しのレビューブログ。映画、小説、マンガ、ドラマ、イベント、とにかくマイペースに誉めたり誉めなかったりいろいろ書きたい。

藤崎竜「封神演義外伝 ~ 仙界導書 ~」

※※ この記事は個人的思い入れが通常より増し増しに反映されております ※※

 

 

私はずっと昔に「仙界大全」の原作者インタビューを読んで以来、藤崎竜氏に「少し

変わった人」というイメージを持っておりましたし、先日まで放送されていたTV

アニメについてファンが(ある意味)期待するような意思表明を与えてくれなくても

まぁ仕方ないと割り切っていたのです。終わった作品に(しかも「封神演義」は打ち

切りされず引き延ばしせずきっちり終わらせている)いつまでもこだわるタイプとも

思えませんでしたし…。

 

そんな勝手なイメージはひとまず脇に置き、長年「封神演義」を愛し続けた読者への

フジリュー氏ご本人の答えが、今回”20数年ぶりに大復活した”外伝と言えるのでは

ないでしょうか。当初5話くらいと聞いていたのに7話になったほどに。しかし7話

じゃコミックス1冊にならないので登場人物図鑑やストーリーガイド、そして巻末に

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封神演義外伝 ~ 仙界導書 ~

著者 : 藤崎竜   発行 : 集英社  ヤングジャンプコミックス

 

 

 ↓スピンオフ小説の感想はこちら

blueflag01.hateblo.jp

 

ざっくりとしたあらすじと感想

 

長く苦しい戦いの果てに「封神計画」を全うした後、姿を消した太公望はぐだぐだ

桃食べ放題パワースポットツアーを続けてすっかりメタボ体型に…。融合していた

王天君に呆れられ家出される始末。そのため急遽呼び出された霊獣・四不象も主人の

情けない姿に愛想を尽かしかけますが、彼の真の目的は各地のパワースポットにのみ

姿を現わす、かつての同胞…はるか昔、共にこの星に降り立ち、自然との融合を果た

した「最初の人」と再会し、行方不明になっているスーパー宝貝「禁光ザ(おそらく

変換困難な漢字)」の消息を尋ねることでした。幸運にもそれは今回現れた「神農」の

所有物でした。

 

神農は時を操る宝貝キンコウザを使い、ヒマらしき太公望と四不象を過去に飛ばし

ました。二人が気がつくと、町を破壊し大暴れする巨大な宝貝・花狐貂が目に飛び

込みます。そしてかつての自分と、楊ゼンら仲間たち…そこは太公望らが魔家四将と

死闘を繰り広げた西岐の王都・豊邑のかつての光景でした。この戦いに未来の太公望

たちが関われば歴史が変わってしまう恐れがあります。では、神農は何故ふたりを

この時間に飛ばしたのでしょうか? その答えは…?

 

実は、この時間に姿を現わしたのは太公望と四不象だけではありませんでした。

争乱の匂いをかぎつけた時を渡る鳥の妖怪・雉鶏精の孔宣が、数億年に一度押し

寄せる殺人衝動「殺劫(さつごう)」を解消せんと乗り込んできたのです。未来を消滅

させるレベルで大暴れする孔宣を止めようと奮戦する旧・新太公望と仲間たち。

さらに、騒ぎの起こる場所には必ず現れる「お祭り好きの」強者たちも参戦します。

強者はまたさらに他の強者を呼び、その場は敵味方入り交じって大混戦、とことん

カオスな状況に…! 二人の太公望はこの危機をどう乗り越えるのでしょうか…!?

 

 

※※※

 

折角出てきた魔家四将、テキトーに片付けられる…それでも出てきただけマシ(涙)

 

安能務版「封神演義」の重要な要素、「殺劫」が発現しました。私が過去に読んだ

原作小説はどうも安能版では無かったようで、このあたりよく覚えていないのです。

確かに外伝冒頭のごとく妲己の「万歳、万歳!」で紂王が「誘惑の術」にかかって

しまった記憶があるのですが…。ところで外伝の妲己のヒップ大きすぎないかな?

バランス悪くない?

 

この頃の聞仲様は錯乱しかけの紂王陛下の側を離れられないため祭りは欠席です。

回想でちらっと出ていらしただけでした。ちょっと残念。やっぱり趙公明のような、

華麗に戦えればそれでいいという単純な行動原理の仙人の方が自由に動かしやすそう

ですね。しかも憎悪や悪意を引きずらないし、サイドストーリー話向きです。この

時はまだ太公望に出会っていなかったビーナスがすでに運命を感じていて微笑ましい

ですね。若い頃はとにかく見た目のインパクトばかり気にしてしまいますが、大人に

なると彼女がとてもいい女だと分かってきましたわ…。

 

連載当時と全く同じ絵柄とは言えず、キャラクターの力強さは減ってますけど(特に

武成王)、やはりノリは当時と変わりなく、懐かしい彼らが帰ってきた嬉しさを十分に

味わうことができました。スピンオフ小説同じく描き下ろしの外伝でもやはりこの

後の世界はどうなったの?という好奇心を満たしてくれませんでしたが、本編はあれ

以上書く必要が無いし、読者の私たちも太公望と一緒に過去に遡って彼らに会いに

行った、それで十分かもしれません。かつて夢中になったもの、毎週ジャンプの

発売を楽しみにしていたこと、コミックスの発売日に本屋にダッシュしたこと、

友人と一緒に盛り上がったこと…当時の楽しい気分を思い出しながら読むことができ

ました。ありがとうございます。

 

しかもこの一冊、「断崖絶壁今何処」も入っているのです。フジリュー氏、本当に

覇穹の中身については何も触れていません。潔いほどに…。

 

先のことは明かされないと書きましたが、太公望=伏羲もいつかは同胞たちのように

大地と同化するつもりのようでしたね。いつの日か、です。…いつでしょうね?

 

 

アニメ化を期にもう一度フジリュー氏の「封神演義」を読む機会をくれて、その

素晴らしさと新しい刺激を与えてくれてありがとう覇穹。外伝を読ませてくれてあり

がとう覇穹。物語の構成の大切さも教えてくれてありが… …

 

… … たくねぇよな、やっぱり。 

 

 

 

スペシャル複製原画』当たりますように。

 

藤崎竜作品集 3 天球儀 (集英社文庫―コミック版)

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