碧色の旗を掲げ

節操無しのレビューブログ。映画、小説、マンガ、ドラマ、イベント、とにかくマイペースに誉めたり誉めなかったりいろいろ書きたい。

中野京子「名画の謎 陰謀の歴史編」

6月に入りましたね。どうにかこうにか、放送大学の通信指導を提出し終えました。 

今学期に選択した科目についてはどうも意欲に乏しい(「死生学のフィールド」以外)

状態ですが、だからこそ試験を落としてもう一度勉強する羽目に陥らないよう、一発

合格を目指します…。

 

興味のあることを学ぶのは楽しい。名画も歴史も本も大好き。というわけで、久し

ぶりに好きな作家さんの書籍の感想記事を書きます。次回分のエネルギー充填の為、

今回は短めです。

 

名画の謎 陰謀の歴史篇 (文春文庫)

名画の謎 陰謀の歴史篇 (文春文庫)

 

 

名画の謎 陰謀の歴史編

著者 : 中野京子   発行 : 文春文庫  

月刊「文藝春秋」連載中  <中野京子の「名画が語る西洋史」>

 

 

 ↓以前に取りあげた中野京子氏の著作

blueflag01.hateblo.jp

 

写真の無い時代、絵画は貴重な記録であり、娯楽であり、広告であり、自己主張の

手段であり、情報伝達手段でした。絵画の数だけ物語がある。特に才能溢れる画家に

よる作品は今も強烈な光を放ち、見る人の心を掴み続けています。

 

「怖い絵」や「危険な世界史」シリーズなど、名画に散りばめられた様々な「謎」、

あるいは映画からのメッセージを通してヨーロッパの歴史や文化に触れられる、中野

京子さんの著作の数々。21世紀を生きる日本人には馴染みの薄い遠い世界の出来事

も、価値観の変遷も、絵画を通すと驚くほどイメージしやすくなります。(この方の

本を読むたび「ルーベンスの時代に生まれていたら私もモテたのかな~」とか無駄な

ことを考えてしまう) 文章もとても分かり易くてすらすらと頭に入ってきます。

 

今回はトロイア戦争からハンニバルのアルプス越え、聖フランチェスコ無敵艦隊

ナチスドイツ時代まで、「歴史」をテーマにした17の題材が揃っております。

この方の著作は作風の都合もあり時々既刊と内容がかぶることもあるのですが、古代

ローマのエピソードが出てくるのって珍しいですね。ちなみに、巻末解説は作家・

宮部みゆき氏。ささいなことながら、改めて出版社によって紙の質が違うことを実感

した一冊でもありました。

 

 

↓今のところ文庫化済みの「名画の謎」シリーズは本作と旧約・新約聖書篇、そして

ギリシア神話篇の三冊。とりあえずゼウスはロクデナシ。 

名画の謎 ギリシャ神話篇 (文春文庫)

名画の謎 ギリシャ神話篇 (文春文庫)