碧色の旗を掲げ

節操無しのレビューブログ。映画、小説、マンガ、ドラマ、イベント、とにかくマイペースに誉めたり誉めなかったりいろいろ書きたい。

諫山創「進撃の巨人」 25巻

ただいまTVアニメ3期製作中の「進撃の巨人」。原作コミックス25巻感想です。

3期は7月放送開始。どういうわけだかNHK総合(そういえばたまにNHK系列局で

1期や2期を放送してたなぁ…)。全国どこでも同じ時間に見られるのは嬉しいこと

ですね。我々の受信料を有効に使った高品質なアニメを期待しています。それに

字幕も欲しいところです。

 

3期開始後しばらくは人間同士のゴタゴタがメインになって巨人がほとんど出なく

なるけどまぁいいか。兵長とケニーがかっこよければ、それで…。1クールかな?

2クールやるならシガンシナ区の決戦まで行くのかな…!? (今のところアニメ3期

感想記事は書かない予定です)

 

進撃の巨人(25) (講談社コミックス)

進撃の巨人(25) (講談社コミックス)

 

進撃の巨人 25巻

著者:諌山創   発行:講談社マガジンKC

別冊少年マガジン連載中

 

 

blueflag01.hateblo.jp

 

ざっくりとしたあらすじと感想

 

ライナーは混乱していました。戦士候補生の一人・ファルコに連れられてある建物の

一室に足を踏み入れると、そこにはパラディ島にいるはずのエレン・イェーガーが

いたのです。ただいま外で開催中の式典で、タイバー家の当主・ヴィリーが諸悪の

根源だと名指しした当人が。

 

ヴィリーは何を語ったか…エルディア帝国崩壊の真相です。それはマーレ国や諸国に

知られていたものとは大きく異なるものでした。当時のエルディア帝国の王(皇帝じゃ

ないらしい)はエルディア人の巨人の力を忌み、虐げられるマーレ人を哀れみ、自らの

意志で壁の中にこもったというのです。マーレ人の戦士を選び、「戦槌の巨人」を

有する者と手を組ませて自分を打倒させる英雄神話を作りました。そして自分たちは

壁の中で緩慢に滅びる道を選んだのです。しかし平和を願うフリッツ王の「不戦の

契り」が破られました。王家の血を継がない者が「始祖の巨人」の力を手に入れた

ことによって、この世界は再び巨人の悪夢にさらされる。パラディ島の三重の壁の

中にいる数百万の「超大型巨人」が目覚め、大地に満ちたら… … …。

 

パラディ島の悪魔、エレン・イェーガーを滅ぼさねばならない。

 

ファルコは、尊敬していたクルーガーさんが自分たちの敵だと知り、さらに自分が

利用されていたことを知りショックを受けます。ほとんどまともな質問もできない

ライナーに対し、エレンの態度は淡々としたものでした。やらなければならないから

ここに来たと言うのです。かつてのライナーやベルトルトと同じように…。

 

マーレに潜入し、壁の外の世界に広まっていた「真実」を知り、ライナーらのおか

れた立場を理解できたから、もう彼に対し怒っていないと言うのです。ライナーが

壁を破壊したのは世界を救うためだったんだから、仕方が無いと。しかしライナーは

否定します。世界の為じゃなく、自分のためだった。褒められたかった。尊敬された

かった。でも彼の心はもう限界に来ていました。もう消えてしまいたい。エレンの

瞳は静かなままでした。もうライナーという個人への感情によって左右される問題

じゃないのです。エレンは、「進撃の巨人」は、進むしかないのです。

 

巨人化したエレンは自分たちのいた建物を住民ごと吹き飛ばし、演壇のヴィリーを

引きちぎって喰らいました。建物の残骸が観覧席を襲い、戦士候補生の一人である

ゾフィアが下敷きになって即死。助けようとしたウドも逃げ惑う群衆に潰されて命を

落としました。コルトはガビを連れ出すことができましたが、弟・ファルコの姿が

見えず、心配しています。

 

無能なマーレ軍上層部の観覧席をわざと舞台に近い場所に配置して抹殺し、諸国の

要人を巻き込んだことで当事者とし、パラディ島の脅威をマーレ国だけの問題で

片付けられないようにしました。全てはヴィリーと戦士隊の隊長・マガトが計画した

ことでした。ヴィリーは身を捨ててやり通しました。後はヴィリーの親族が「戦槌の

巨人」となり、エレン・イェーガーを仕留めることができれば…。彼らの目論見通り

エレンが窮地に立たされたところで、宙を駆ける黒い影が…パラディ島の調査兵団

加勢に現れたのでした。しかしマーレ側も兵を配備、手持ちの巨人たちを投入し…

あの「獣の巨人」も現れました。

 

マガトの指揮で侵入者を迎撃する一般兵たちは立体起動で宙を自在に動き回る敵に

よって次々と犠牲者を増やしていきます。いつもガビをからかっていた門兵のおじ

さんも、ガビの目の前で…彼女は怒りと憎悪に震え…

 

※※※

 

ピークちゃん超有能。

 

「巨人を駆逐してやる!!」とイキがっていたエレンはどこへやら、怒りも憎悪も

忘れたような冷め切った顔でライナーを許し、淡々と己の目的を果たそうと巨人化。

自分たちを敵視する人々とはいえ、多くの命を巻き添えにしました。それでも進み

続ける「進撃の巨人」の持ち主は、戦わなければ生きていけないのでしょう。

ミカサやジャンやリヴァイ兵長ら、懐かしい顔ぶれも登場。ただし、壁の外の人類に

とって大いなる脅威ととして。本当に彼らはどこへ行き着くことになるのやら…。 

 

あのミカサがエレンのしたことに苦言を吐くくらいだから、多分エレンの行動は始め

から調査兵団と申し合わせていたわけじゃ ないのでしょう。フロックも再登場しま

したが、なんか思っていたのとは違う方向の思考回路の持ち主になっていました。

やけっぱち、あるいは開き直りかもしれません。

 

 

巻末おまけは「進撃のスクールカースト」進行中。こっちでもライナーが不憫…!

でも、もしかしたらライナーは女神クリスタ(ヒストリア)が自分を偽って生きている

ことに気付いていて、共感しつつ好意を持ったのかしらと考えました…が、まぁ、

気付いてなかったでしょうね。