碧色の旗を掲げ

節操無しのレビューブログ。映画、小説、マンガ、ドラマ、イベント、とにかくマイペースに誉めたり誉めなかったりいろいろ書きたい。

士貴智志「進撃の巨人 Before tha fall」 14巻

アニメ3期製作中の「進撃の巨人」スピンオフ14巻目です。「立体起動装置」を

完成させた人々と調査兵団再編成の物語。彼らもまさか巨人討伐、人類の未来を

託した「装置」を後年対人兵器に流用されるとは思ってもいなかったでしょうが…。

巨人の正体、壁の外の真実など、知らずに済んだ方が幸せだったかもしれないことが

たくさんある進撃世界。彼らは未来を信じ、まっすぐ走り続けます。

 

それにしても、自分が手に取った作品をメジャー・マイナー問わず気楽に書こうと

いう方針のブログとはいえ稀にグーグル検索上位に上がってビビることもあるの

ですが、このマンガの他の方のレビューは案外少なくて、なかなか見つからないん

ですよね…。

 

進撃の巨人 Before the fall(14) (シリウスKC)

進撃の巨人 Before the fall(14) (シリウスKC)

 

進撃の巨人 Before the fall 14巻

原作:諌山創  小説版原作:涼風 涼  漫画:士貴智志 

小説版キャラクターデザイン:THORES 柴本

発行:講談社  シリウスKC  月刊少年シリウス連載中

 

  

 ↓前巻の感想はこちら

blueflag01.hateblo.jp

 

ざっくりとしたあらすじと感想

 

調査兵団・特殊訓練生たちはカルロ隊長とホルヘ教官に伴われ、人類と巨人の世界の

境目・シガンシナ区のウォール・マリアを登りました。地上50メートルの高さに

立つことが許されるのは、本来駐屯兵団などの限られた人間だけ。壁の外の世界と…

巨人の姿を見ることができます。訓練生たちが初めて目にする巨人の群れ。人に酷似

した不気味な姿。駐屯兵団の大砲の砲撃を受けても死なない再生能力。彼らの心は

恐怖に覆われます。父の意志を継いで調査兵団に入ることを志した少女ローザも…

今回調査兵団に便宜をはかってくれた駐屯兵団班長である母親のマリアは、夫の忘れ

形見に複雑なまなざしを向けます。

 

シガンシナ区から帰還した特殊訓練生から離脱者が続出しました。カルロ隊長らは

覚悟の上で巨人を見せたのでしたが、離脱者は予想以上に多く、監視役のシャビィ

からもやっぱり2ヶ月で実戦にあてるのは無理じゃ無いか、と指摘されるものの、

それでも調査兵団を解体されないためには残った勇気ある者たちとともにやるしか

ない、と腹をくくっていました。

 

離脱者には「立体起動装置」装着目前の選抜メンバーまで含まれていましたが、その

うちのローザの仲間2人(珍しく、仲間の中でも地味な子が先に選ばれた)はやはり

迷ったものの、自分たちとあまり歳が変わらないのに巨人の恐怖に動じない特別指導

員キュクロとカルディナの姿に感銘して踏みとどまりました。しかしローザは巨人の

恐怖に囚われ、塞ぎ込んだままでした。心配する友人フェリクスの言葉に「かよわい

女」扱いされたと傷つき、一層頑なになってしまいます…。

 

いくら努力しても男と同じように戦えないのか…かといって、若くして「立体起動

装置」の開発者のひとりであるという、キュクロと親しい少女シャルルは訓練兵と

してもがいている自分と比べて女性としての魅力に溢れている…「立体起動装置」を

マスターしてキュクロと一緒に巨人と戦いたかったローザ。このまま心が折れて

しまうのでしょうか? 

 

※※※

 

あまりストーリーが進んだ感はありませんが、訓練兵たちが巨人に対する恐怖を乗り

越えるための大切な巻かと。また、シャルルちゃんがキュクロへの想いをはっきり

口にした点は良かったです。ローザもからんでドロドロしたりせず、あっさり解決

してくれて良かった(それどころじゃないにしても)。「進撃の巨人」に恋愛ドラマは

求めてませんしね-。キュクロの気持ちはまだ分かりませんが、シャルルちゃんが

世界で一番大切な存在であることは間違いないかと…というかこの2人、出会って

まだ2年しか経ってませんでしたっけ? 5年10年くらい一緒にいるような深い

繋がりに見えるのに…。

 

… …お兄ちゃんたった2年で成長しすぎてない?