碧色の旗を掲げ

節操無しのレビューブログ。映画、小説、マンガ、ドラマ、イベント、とにかくマイペースに誉めたり誉めなかったりいろいろ書きたい。

映画「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」

某所で聞き及んだ噂によると、この世のどこかに猫好きの人間を監視し、優良な

飼い主になると認めた者に絶好のタイミングで猫を送り込んで強制的に養わせ、

場合によっては追加投入も行い、結果的に人猫双方幸福にする「NNN(ねこねこ

ネットワーク)」という謎の秘密結社があるのだそうです。

 

噂はあくまで噂ですが、イギリスで起こった実話をモデルにしたこの映画を観た時、

もしかすると…と思わざるをえませんでした。

 


ボブという名の猫 幸せのハイタッチ(予告編)

 

ボブという名の猫 幸せのハイタッチ

原題 : 「A Street Cat Named Bob」

2016年公開   製作国 : イギリス  上映時間 : 103分

原作 : ジェームズ・ボーエン著 「ボブという名のストリート・キャット」

監督 : ロジャー・スポティスウッド  音楽 : デヴィッド・ハーシュフェルダー

出演 : ルーク・トレッダウェイ  ルタ・ゲドミンタス 他

 

 

ざっくりとしたあらすじと感想

 

少年の頃、両親の離婚のストレスから薬物に手を出して以来身を持ち崩しホームレス

生活を送る若者ジェームズ。再婚し新しい家庭を持つ父親は彼にかかわりたがらず、

ロンドンの路上で演奏してわずかなお金を稼ぎ、時にはゴミを漁って食いつなぐのが

やっとの日々はあまりにも辛いものでした。空腹と困窮、疲労、周囲の冷たい目に

堪えられなかったジェームズは薬物仲間の勧めで再びヘロインを打ってしまいます。

彼はそのまま倒れて病院に担ぎ込まれることに…。

 

ジェームズの薬物更正プログラムを担当するソーシャルワーカーのヴァルは、これが

彼を立ち直らせる最後の機会のつもりで住居を手配してくれました。荒んだ雰囲気の

古いアパートではあるものの、ようやく落ち着き先を得られたジェームズ。今度こそ

更正することをヴァルに誓います。

 

その日の晩、入浴中のジェームズは不審な物音を聴きました。強盗かとキッチンに

乗り込むと、窓から忍び込んだ茶トラの猫がシリアルを盗み食い中…。子どもの頃

猫を飼ったことがあるジェームズは苦笑いしながらシリアルとミルクを与え、一晩

だけなら…とこの人なつっこい珍客を泊めてあげました。彼も寂しかったのです。

翌朝飼い主を探しましたが見つからず、どうやら野良猫らしい…ということでその

へんに放してあげました。

 

…しかし、その猫は大怪我をした状態で戻ってきました。ジェームズは猫を見捨て

られず、近所に住む女性ベティの協力を得て動物病院に連れて行きました。怪我の

治療が済んだら次は去せ…じゃなくて”ある処置”…なんてやっている間に、ベティが

「ボブ」と呼び始めた猫はジェームズの飼い猫になっていました。

 

ある日ジェームズが街に演奏に出かけると、ボブもバスに乗ってついてきてしまい

ました。仕方が無いのでボブを肩に乗せて街を歩けばその愛らしさに人々の注目が

集まります。演奏中もじっとジェームズの側にいる猫のボブ見たさもあるものの、

彼の歌は多くの人に聴いてもらえて、チップをたくさんもらえるようになりました。

やったね!とハイタッチする1人と1匹。ジェームズはベティ(最近よく聞くように

なった”ヴィーガン”)ともすっかり仲良しに。ベティが薬物中毒患者をひどく嫌って

いるところは気になりますけど、ボブのおかげでジェームズの世界は順調に動き

始めたかと思われましたが…?

  

※※※

 

猫が可愛くて猫との出会いがきっかけで何もかもうまくいった! という映画かと

思っていたら、薬物依存やホームレスなど重い問題も取り上げられていました。

私は幸いにも今まで周囲の人間も含めて極端な困窮生活に陥ったり危険なクスリに

関わるような機会が無かったため、薬物依存症についての知識が乏しく、ホームレス

救済活動の一環である雑誌「ビッグ・イシュー」などもこの映画で初めて知ったこと

でした。世界中のどこの国でも、一度社会のレールから外れてしまった人が立ち直る

までの道のりは非常に困難のようですが、どうにか救おうという努力も地道に続け

られているのですね。

 

しかしなんといっても…薬物依存症ならなおさら…近しい人々の理解と支援が必要

不可欠でしょう。ジェームズの友人のようにそれが得られず救われなかった者も

大勢いたはずです。ボブが来てくれたジェームズは本当に幸運でした。もちろん

ボブのおかげだけで全てがうまくいったわけでは無いし、ボブがいるために起こった

トラブルもありました。困難を乗り越えられたのはジェームズ自身の人柄と努力の

結果でもあることも忘れてはいけませんね。だからこそボブに選ばれたのです。

 

難しい問題は置いておいてもボブは本当に可愛い…! マフラーがお似合いです!

映画のボブ役のほとんどを本物のボブが演じていたんですって! 日本公開時に

本物のボブと本物のジェームズさんも来日してあいさつされたそうですよ。偉いよ

ボブ。やっぱり特別な猫なんだなぁ。ハイタッチしたい…!

 

↓この誇らしげなお顔ときたら…!! 

 

やっぱり猫はいいねぇ…ということで名古屋で開催中の「ねこ休み展 春 2018」にも

行ってきました。今回も我が愛しのふーちゃんのパネルがいっぱい!!

 

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今週末までですよー!

 

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