碧色の旗を掲げ

節操無しのレビューブログ。映画、小説、マンガ、ドラマ、イベント、とにかくマイペースに誉めたり誉めなかったりいろいろ書きたい。

映画「ブレア・ウィッチ」

私は古い世代の人間だから、今の時代の流れに追いつけないことがあります。

具体的に言うと90年代からの使者(時々80年代)です。UFOに超能力、ノストラ

ダムスの大予言や心霊写真やミステリーサークルやネッシー、さらにカルト宗教に

オゾンホールの…って書き並べるとめちゃくちゃな時代でしたね。でも人間の力の

及ばない”何か”への可能性を、まだ信じる余地のある時代だったのかもしれません。

 

…ってことで、90年代末に話題になったホラー映画「ブレア・ウィッチ・プロ

ジェクト」の続編が17年越しに公開されていました。先日記事を書いたネコ映画

「キアヌ」でも主人公が自己アピールする際「ブレア・ウィッチ・プロジェクト

試写会を観た」と言うくらいだからアメリカでも実話と信じる人が大勢いたので

しょう。ネタ切れを起こして過去作を引っ張り出してくるのは日本に限ったこと

じゃないらしい。出来映えは…うん…ってところも日本に限ったことじゃなく…。

 

(2000年公開の「ブレア・ウィッチ2」は未視聴)

 

www.youtube.com

 

ブレア・ウィッチ

2016年公開   製作国 : アメリカ合衆国  上映時間 : 90分

監督 : アダム・ウィンガード  音楽 : アダム・ウィンガード

 

 

 

ざっくりとしたあらすじと感想

 

20年前、メリーランド州バーキッツビルに残る魔女”ブレア・ウィッチ”伝説の

ドキュメンタリー映画を撮るためにブラック・ヒルズの森に入ったきり行方不明に

なったモンゴメリー大学映画学科の学生3人。必死の捜索にもかかわらず彼らの

消息は全く途絶えてしまいました。1年後に発見された、奇妙な現象に翻弄される

彼らが映ったフィルムを除いて…。

 

行方不明の撮影班の一人・ヘザーの弟ジェームズはその後姉と同じく映画学科に

進学していました。ある日、ブラック・ヒルズの森で発見されたメモリーカード

入っていた映像として投稿されたyoutube動画にヘザーらしき人物が映っている

ことを発見したジェームズは姉の生存に希望を抱きます。彼とともに森を探索する

ことになた仲間は幼い頃からの親友ピーターとその恋人のアシュリー、そしてもう

一人の友人リサは友情だけでなく、このジェームズの探索をドキュメンタリーと

して撮影し、できれば課題として大学に提出したいと思っていました。撮影機器や

キャンプ用品、無線機、ドローンなど、入念に準備した上での出発です。

 

バーキッツビルに向かった4人は動画の投稿者レーンとその恋人タリアと対面。

メモリーカードの発見された現場に案内する代わりに同行させろと言われて困惑

しますが、渋々許可します。4人は地元民レーンが語る呪いの伝説を真剣に受け

取らず、彼の突飛な言動に呆れながら、うっそうと繁る森の奥へと足を踏み入れ

ていきます。途中の川でアシュリーが足をケガしてしまいますが、初日のキャンプ

までは順調に進みました。しかし翌日彼らが目を覚ますと、そこには…

 

ジェームズはヘザーを見つけることができるのか。彼らを待ち受ける運命は…?

 

※※※

 

この映画は「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の撮影手法を引き継ぎ、劇中の

場面のほとんどを撮影隊の持っている、あるいは身につけているカメラを通した

映像を目にすることになります。最初はドキュメンタリー方式で和やかに進んで

いきますが、森の中で怪現象を体験するにつれ、どんどん混乱していき…。

 

21世紀の若者たちは紙の地図やコンパスなんて持ってません。GPSやドローン、

無線機、小型カメラといった文明の利器を手に森に入りました。当然魔女伝説など

一笑に付します(20世紀の人間でも信じない人は信じませんが)。信じてなくても

いいけど、少なくとも怪しい言い伝えがあり、気味の悪い事件が何度も起き、行方

不明者が発生してわけのわからないビデオが残っているような場所なのだから何か

あるのだと、もう少し警戒すべきだったと思うけどね…まぁ警戒したところで…。

 

 

 

↓↓↓ 以下、ネタバレあります ↓↓↓

 

 

 

結論 : やっぱりダメでした。

 

 

森の謎は何一つ解決せず、20年前の撮影隊と同じような結末を迎えました。

すっきりしません。大方の予想通り、我等が誇る文明の利器は途中から全く機能

しなくなりました。撮影以外は。

 

私は前作については魔女を信仰するカルトな団体のしわざかな?と思っていたので

今回”何か”を映しちゃったのはやめて欲しかったです。だいたい”魔女”の単独犯だっ

たらこんな手のこんだことやるかなぁ…そんなにヒマなの? 呪いの力を持て余し

てるの? 侵入者たちが寝てる間に血祭りにした方がてっとり早くね?…と呆れる

ほど、終盤にかけていろんな現象が起こりました。もちろん絶対当事者になりたく

ないほど不気味で怖かったですが…。

 

不自然と言えば、20年も前に行方がわからなくなった姉を、当時4歳だった弟が

ここまで必死に探そうとするかな…ってのも引っかかる。ジェームズは優等生な

若者でしたけど、やっぱり森で精神的に消耗してまともな判断ができなくなってた

のかも。撮影班4人は仲が良くてちゃんと助け合ってて好きだったから、救いの

無い結末を迎え可哀想になりました…。もっと地元民カップルからいろいろ白状

させるべきでした。まぁ白状させたところでどうせ手遅れだったでしょうが、観て

いるこちらが少しでもすっきりする謎解きがあったかもしれませんし。

 

でも、一番怖いシーンは怪物ではなく、アシュリーの痛々しい傷口でした。やはり

現実に起こりえる、想像力の及ぶ出来事こそが真に恐ろしい。 

(とはいえあの足のケガで木登りするなんて無茶もいいところ!)

 

 

かつてあれほど危機感をあおっていたオゾンホールは現代ではふさがりつつある

そうです。石油や石炭があと●年で枯渇すると言われていた期限を過ぎてもまだ

採掘できています。1999年に人類は滅びませんでした。ブレア・ウィッチの

呪いも、いつかは解ける日が来るのかしら…?

 

(無理がある書き出し&締めだと自覚しつつ)

 

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