碧色の旗を掲げ

節操無しのレビューブログ。映画、小説、マンガ、ドラマ、イベント、とにかくマイペースに誉めたり誉めなかったりいろいろ書きたい。

映画「グッドモーニングショー」

ネットの発達によって何かと批判されることの多くなったマスコミですが、彼らも

彼らなりに言い分があるだろうと思って借りた…っていうわけでもないんだけどTV

だって大変なんだぞ! という映画です。中井貴一主演。

 

 


「グッドモーニングショー」予告

 

グッドモーニングショー

2016年公開  配給 : 東宝  上映時間 : 103分

監督 : 君塚良一  音楽 : 村松崇嗣

出演 : 中井貴一  時任三郎  長澤まさみ  志田未来

 

 

 

ざっくりとしたあらすじと感想

 

澄田真吾は元・報道番組のキャスターでしたが”ある失敗”から降板され、今は朝の

ワイドショー「グッドモーニングショー」の司会者としてグルメ、芸能、お天気、

スポーツ、政治スキャンダルなどあらゆる旬な話題に取り組んでいました。

 

ある日の早朝、出社前に大学生の一人息子が恋人が妊娠したから結婚すると言い

出し妻(元アナウンサー)とケンカ。まだ早いと説得しようとした澄田の仕事まで

「朝からはしゃいでるだけ」と否定されます。しかも共演の女子アナ(思い込みの

激しい恋愛脳)が番組中に澄田との交際を発表すると言いだし、番組プロデューサー

からは番組終了を通告されて本当に散々でした。

 

そんなストレスMAXの生放送中、大崎のカフェに男が立て籠もったと速報が入り

ます。銃を持った男が店員と客を人質を取り、警察に要求を尋ねられると…なぜか

澄田を連れてこい、と言うのです。警察からの連絡を受け、大スクープに湧く

「グッドモーニングショー」のスタッフたち。しかし澄田はかつて災害現場中継

での”ある行動”を非難されたトラウマから、現場に出ることが怖がっていました。

プロデューサーは行けと言う、もっと偉い人はやめろと言う、そうしているうちに

例の恋愛脳女子アナが澄田との交際宣言をしようとするもんだから澄田は慌てて

局を飛び出してしまいました。

 

大崎の立て籠もり現場に着くとあっという間に報道人に囲まれますが、なぜ自分が

呼ばれたのかはさっぱりわからないまま澄田は警察の指示により某枝野氏も驚く

重装備姿でカフェの中へと連れて行かれ…

 

―――澄田真吾48歳、人生最悪な日の行方はいかに…?

 

※※※

 

冒頭のワイドショー放送前のスタジオ内の慌ただしくもてきぱきとスケジュールが

組み上げられていく様子はとてもリアルに描かれているのだろうだと思います。

番組中に臨時ニュースが入れば機敏に反応し、即座にネタを取捨択一していく

生放送ならではのライブさ。カメラの裏で毎日駆け回っているであろう彼らは

紛れもなくプロなんだなぁ、と感心しきりでした。

 

…が、やがてワイドショー番組を切り盛りしている情報部と事件はウチがやるべき

だという報道部との主導権争いが始まり、さらに他局より早く情報を、視聴率を、

特ダネを、と盛り上がっていく妙な熱狂(そのくせスポンサーには気を遣う)。熱に

呑まれていく視聴者が見守る中、人の命のかかった事件はまるで見世物<ショー>の

ように扱われていきます。今時のキレた若者による短絡的犯行の事件っぽく始まり

口先商売のアナウンサーがうまく説得できるかと思いきや、事態は二転三転、秒

刻みで慌ただしく転がっていきました。澄田さんはとことん気の毒でした…。

 

時々深刻な場面が入りまして、コメディとの比率がアンバランスと感じます。

もっとコメディに徹した方が良かったんじゃないかな? たしかに番組と視聴者は

表裏一体の関係です。視聴者が求めることをやろうとするマスコミだけが全て悪い

とは言えません。言い分は言い分として受け止めますが…ただ、この映画は若干

視聴者側に責任を寄せて来てる気がしますけどね?

 

それから、疑問に思ったのが今の時代でも視聴者からの電話があんなにたくさん

鳴るものなのかしら? メールの方が多そうなのに。私はTV局に電話を掛けたこと

ないもんなーよくわかりません。

 

ワイドショー映画にはワイドショー映画の意地がある証明か、 時任三郎、吉田羊

(やけに冷めた奥さん)、松重豊池内博之などなど、無駄に豪華キャストです。

志田未来ももう社会人役をバリバリこなす大人なんだなぁ…(一番強い印象)。

 

 

評価 : 2回観ればいいや

グッドモーニングショー DVD通常版

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