碧色の旗を掲げ

節操無しのレビューブログ。映画、小説、マンガ、ドラマ、イベント、とにかくマイペースに誉めたり誉めなかったりいろいろ書きたい。

士貴智志「進撃の巨人 Before the fall」 12巻

3人組で世界を動かすマンガ「進撃の巨人」のスピンオフもやっぱり3人組を基本

として物語が動いてます。「悔い無き選択」もリヴァイ+2名の3人組だったし、

NARUTOなどの他のマンガでも…3人組ってお話を作りやすいのかしらね?

 

進撃の巨人 Before the fall(12) (シリウスKC)

進撃の巨人 Before the fall(12) (シリウスKC)

 

進撃の巨人 Before the fall 12巻

原作:諌山創  小説版原作:涼風 涼  漫画:士貴智志 

小説版キャラクターデザイン:THORES 柴本

発行:講談社  シリウスKC  月刊少年シリウス連載中

 

 

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blueflag01.hateblo.jp

 

ざっくりとしたあらすじと感想

 

調査兵団志望の若き訓練兵たちに保護されてシャビィから受けた傷を癒していた

キュクロですが、工場都市で反乱騒ぎを起こした反体制派の残党を探す憲兵団員に

見つかりそうになり大ピンチ! …なところを「英雄ホルヘ」の来訪によって無事

乗り切りました。ホルヘによると工場都市は閉鎖されてしまいましたが、彼の息子

であり現・調査兵団隊長(”団長”じゃないのね)のカルロとともに巨人を倒すための

「装置」を調査兵団に実装する計画を進めているとのこと。それを聞いたローザら

若き訓練兵たちも興味津々です。

 

そして彼らは調査兵団が新たに募った志願兵に加わりました。それまでの方針を

変え、「装置」の使用を前提とした肉体の鍛錬を目指す特殊訓練が始まりました。

訓練のあまりの過酷さに毎日へろへろになるローザと仲間たち。特に女性である

ため体力でハンディのあるローザの負担は大きいですが、みんなで助け合って乗り

越えます。キュクロはホルヘ教官の助手として彼らを見守っていました。世話に

なったからといって訓練に手は抜けません。これからもっと厳しい巨人との戦いが

待っているのですから…!

 

一方のシャルルは地下街の仲間たちに別れを告げ、目の不自由なアンヘルと共に

閉鎖中の工場都市を目指して旅をしていました。兄・シャビィの追っ手に見つから

ないよう気を配りつつ、ゼノフォン工房長に会いに行きます。アンヘルを引っ張り

出せたらOKではなく、彼女自身も職人としてアンヘルと「装置」の問題点や

改善法を話し合いながら。アンヘルもシャルルに刺激され、どんどん天才職人の

勘を取り戻していきます…。

 

特殊訓練が始まって約1ヶ月。ローザたちも随分逞しくなってきた頃、シャルルと

アンヘルの乗った馬車が調査兵団の宿舎へ到着しました。シャビィによって引き

離され、互いの生死もわからないままだった2人がやっと果たした再会でした。

キュクロとシャルルは抱き合って喜びます。

 

 しかし、その再会はすでにシャビィの密偵の眼の中にあったのです…。

 

※※※

 

ようやくキュクロとシャルル(と、カルディナ)が再会! しかもアンヘルさんまで

加入して、問題点の多かった「装置」は我々の知る「立体起動装置」へと生まれ

変わろうとしています! みんなの努力(そして人脈)により、調査兵団はようやく

明確な目標に向かって走り出しました。彼らが原作で明かされた世界の真実を知る

ことは無いのだけれど、自分たちが今、人類の未来を変える第一歩を踏み出そうと

しているのだと信じて進む、膨大なエネルギーを感じることができます。あとは

憲兵団やらからの横やりが入らなければ…! シャビィやグロリアはどんな立場を

取るのかしら。

 

やっぱりキュクロとシャルルは一緒にいなくちゃ! 「家族」として始まった2人

だけど、ここまでくるともうはっきりとカップルだよなぁ。キュクロに淡い好意を

抱いていたローザは気の毒ですが、彼女にはちゃんと見てくれてる人がいるし…。

むしろ裏方としてキュクロを支え続けるカルディナがどこかで報われて欲しい…!

 

シャルルには社会の表に出られない弱い立場の人たちの閉ざされた心に優しさを

思い出させる、温かな魅力があるようです。いつか兄さんも分ってくれたらいい

ですね。父や兄に道具としてしか見てもらえないと思っていた彼女に、そうでは

ないのだと教えてくれたのは、他ならぬキュクロなんですから。兄さんは兄さんで

忙しくなるアピールしていたから、和解はまだまだ先のことでしょうがね…。

 

 

このマンガにおける最大の教訓をもう一度言っておきます。「人脈は大事」。