碧色の旗を掲げ

節操無しのレビューブログ。映画、小説、マンガ、ドラマ、イベント、とにかくマイペースに誉めたり誉めなかったりいろいろ書きたい。

映画「高慢と偏見とゾンビ」

自宅のWi-Fiが接続不良を起こしたから今日は更新ができないかな~と思っていまし

たが、どうにか有線のLANケーブルでネットに繋げましたので書きます。

 

映画界では「ゾンビ映画」も「サメ映画」に負けず劣らず有象無象の乱発ジャンル

だそうです。ただのゾンビ映画なら全く気にも止めなかった私の心を掴んだのは

この映画のタイトルの圧倒的なインパクトでした。パロディ前の原作にあたる

ジェーン・オースティンの小説はおろか映像化作品も全く観たことがないのに

思わず手を取ってしまうほどに。

 

www.youtube.com

 

高慢と偏見とゾンビ  (原題 : Pride and Prejudice and Zombies)

2016年公開  上映時間 : 108分

製作国 : アメリカ合衆国・イギリス  

原作 : ジェーン・オースティン高慢と偏見

     セス・グレアム=スミス「高慢と偏見とゾンビ

監督 : バー・スティアーズ  音楽 : フェルナンド・ベラスケス

出演 : リリー・ジェームズ サム・ライリー ジャック・ヒューストン

 

  

ざっくりとしたあらすじと感想

18世紀のイングランド。人々は謎の疫病に苦しめられていました。この病に感染

した人間はゾンビになって人の脳を食べ、ゾンビに噛まれた人はまたゾンビになり

国中にゾンビが溢れました。人とゾンビの大がかりな戦争は終わったかと思われ

ましたが疫病は各地で未だ潜伏し、自分の身は身を守ることを迫られた貴族たちは

武術を学びに日本へ、それほど裕福で無い場合は中国へ留学しました。

 

イングランドの片田舎に暮らす貴族・ベネット家には中国で少林寺拳法を学ばせた

5人の娘がいました。父親は娘たちに甘いものの十分な資産を持たず、また書斎に

籠もって世事に疎い人。母親は娘たちがゾンビ退治に精を出して婚期を逃すことを

心配し、金持ちに嫁がせることしか頭にありません。 

 

そんなある日、ベネット家の近所に裕福な若い資産家のビングリーが引っ越して

来ました。彼の屋敷で開かれた舞踏会に招かれて、長女のジェーンがビングリー

心を掴んだと知ったベネット夫人は大喜び。ビングリーは屋敷に親友であるゾンビ

退治で名を上げた貴族のダーシー大佐も同伴していました。彼はビングリー以上の

名家の出身で莫大な財産の持ち主でしたがそれゆえに傲慢なふるまいが目立ち、

ベネット家の次女・エリザベスにも侮辱的な言葉を浴びせ、彼女の自尊心を激しく

傷つけます。しかし舞踏会に現れたゾンビを退治するエリザベスの勇姿を目にした

ダーシーは彼女に強く惹かれるのでした。

 

ベネット一家は男子がおらず、高齢の当主が亡くなれば屋敷を男性親族に明け渡さ

ねばなりませんでした。その相続予定者・コリンズ牧師はジェーンに求婚しますが

ビングリーのことがあるので断られ、次にエリザベスに言い寄りました。口がたつ

だけな上に「女性は家庭へ」主義の彼にガマンができず、なにかと顔を合わせる

ダーシー大佐も高慢で情が無くて偏見に満ちた腹の立つ男。エリザベスの鬱屈は

溜まる一方でした。そこにかつてダーシーに不当な扱いを受けたという見目良い

軍人・ウィカムが現れて…

 

※※※

 

まぁ、タイトルでオチてるからなぁ…

 

家柄に差のある男女が反発しつつも徐々に惹かれ合い、試練を乗り越えて結ばれる

パターン+ゾンビって感じです。いろいろ詰め込まれすぎてストーリーに付いて

いけませんでした。かといってじっくり2時間以上あっても困る映画だけど…。

大元の原作小説の舞台と雰囲気を持ってきただけかと思いきや、登場人物も物語の

流れもほぼ同じなんですね…。そりゃ、それにゾンビアクションまで加えたら入り

きらないっしょ。ゾンビの群れが脳みそ食べてるシーンが気持ち悪かったです…。

 

例えゾンビのはびこる世界であっても、ロンドンが壊滅状態になっても、人間は

既存の社会をなかなか変えられないらしく、貴族たちは社交にダンスにお茶会で

噂話に花開き、財産確保に結婚相手探しにといそしんでいて呆れました…。地方に

暮らす彼らにとってはその小さな世界が全てなのかもしれません。実家が貧しい

場合、結婚できないと悲惨な境遇に陥るイギリスの貴族の女性たち。一方、男性は

男性で金がなければなりたくもない軍人になってゾンビと戦わなくちゃならない。

ゾンビもどんどん賢くなるらしく、今後も人類は苦戦が予想されます。だからって

18世紀にイギリス貴族が日本や中国で武術を学ぶってのは無理が…いや、それは

言うまい…。

 

そしてそこら中にゾンビが徘徊してるのにどうやって農民は畑を耕す? つまり

貴族たちの収益はどこから? なんてことも考えてはいけないようです。この話は

上流階級の世界の話だから農民なんか出てこないし彼らは気にしない…この映画の

元になったゾンビの方の小説でなら、どういう社会なのか説明されているかもしれ

ませんが…。

 

エリザベスの複雑な恋の相手・ダーシー伯は映画「マレフィセント」で魔女マレ

フィセントの従者のカラスを演じていた俳優さんだそうですね。やけに地声がしゃ

がれてて慣れませんでした…。エリザベスはエリザベスで、確かに美しく気が強く

魅力的な女性でしたけど、頑固すぎて好ましく思えず。彼女にも「高慢」が入って

いる気がします。そしてイングランド最大の英雄は「レディ・キャサリン」…。

もうそろそろ「強い女性」像におなかいっぱいですよ。そんなにがんばらなくちゃ

いけないの? いつも気を張って生きるのしんどくない? 弱くても美しくなく

ても楽に生きてもよくない?

 

 

評価 : 2回じゃ話がよく分からないからもう1回…やっぱいいや 

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