碧色の旗を掲げ

節操無しのレビューブログ。映画、小説、マンガ、ドラマ、イベント、とにかくマイペースに誉めたり誉めなかったりいろいろ書きたい。

映画「真田十勇士」

シン・ゴジラ」を観に映画館に行ったら近日公開の宣伝ポスターが貼り出されて

いて、「あぁ…便乗したんだろうな~」くらいに思って流してたけど、ちょうど

TSUTAYAが準新作レンタル100円クーポンをくれたので観てみた「真田

十勇士」の映画です。(ただの便乗映画ではなく、舞台劇を映画化したらしい)

 


『真田十勇士』予告編

 

真田十勇士

2016年公開   上映時間 : 134分   配給 : 松竹・日活

監督 : 堤幸彦  音楽 : ガブリエル・ロベルト

出演 : 中村勘九郎  松坂桃李  大島優子  加藤雅也

 

 

ざっくりとしたあらすじと感想

「嘘か真か、真か嘘か」

 

太閤秀吉の死後、遺臣たちによる権力闘争に勝利した徳川家康征夷大将軍の位に

就くなど日に日に勢力を伸ばし続け、大阪城にいる秀吉の遺児・秀頼は追い詰め

られる一方でした。真の天下人を決めるおおいくさが迫ると囁かれていたある時、

紀州九度山で村人相手に騒ぎを起こした忍者・猿飛佐助は止めに入った侍が噂に

名高い武将・真田幸村と知り驚愕、戦わずに降伏します。しかし困り顔の幸村が

言うことには、今までの功績はたまたま偶然や幸運が舞い込んだ結果であるのに

周囲から自分の才能だと勘違いされ、さらにこの秀でた容姿によって余計に何を

してもすごい人物と思われてしまい参ってる。自分はただの凡人、とのこと…。

 

久々津の里の抜け忍となり、この世を面白おかしく生きることを望んでいた佐助は

この情けない幸村を使って生涯最大の大芝居を目論みます。家康との戦いの迫った

大阪城の秀頼の元に駆けつけて見事に戦い抜き、真田幸村の名を真の名将として

天下に轟かせること…! 嘘でも貫き通せば真になる。あまりやる気の無い幸村を

よそに佐助のプロデュースが始まります。

 

まず必要なのは大阪に同行する強い仲間です。手始めに佐助と同郷の抜け忍仲間の

霧隠才蔵とその子分の三好兄弟。加えて、幸村の評判だけは世に広まっているため

ちょっと行動したらたちまち腕に自信のある男たちが幸村の元に馳せ参じました。

9人に達したところで「真田九勇士」として本格デビューすることに決定します。

ちょっと語呂が悪いことは気にせず、あの真田幸村が最強の部下・九勇士とともに

大阪に駆けつけるぞ! という噂を広げてから大阪に向かい、大阪城で秀頼や

家臣たち、そして雇われ牢人衆の後藤又兵衛らの歓迎を受けます。特に秀頼の母・

淀殿が幸村を見る瞳には熱いものが宿っていました…。ついでに大阪の町中で

九勇士を騙っていた若者を捕まえて「真田十勇士」に格上げしつつ。

 

佐助たちは早速軍議に参列する幸村のフォローに回って徳川軍への必勝の策を練る

だけでなく、徳川軍に協力する久々津忍軍までも敵に回すことになりました。

久々津衆の中には佐助や才蔵の幼なじみである火垂の姿も…! はたして彼らは

徳川軍に勝利し、ヘタレ真田幸村を後世に名を残す偉大な武将にすることができる

のでしょうか…!?

 

※※※

 

 

主役の猿飛佐助が現代人っぽいノリのキャラ。しかもうるさい。いきなりアニメが

始まる。「九勇士」で開始しようとする。むしろおまけが本編じゃね?って具合に

色々と悪ふざけしたり音楽も西洋風味ではっちゃけた時代劇ですが、個人的に受け

付けなかった映画「信長協奏曲」に比べればまだ耐えられる軽さかと…。ノリが

軽いくせにけっこう人が残酷な死に方をするしけっこう血が出ますのでご注意を。

 

いちいち他の作品と比較しなければ語れないのは私の不徳のいたすところですが、

題材が題材だけにどうしても比べてしまう「真田丸」よりは合戦に人も予算もつぎ

込んでいると思います…予算の振り分け事情が全く異なるとはいえ。

 

なぜか幸村の息子の大助が十勇士にカウントされていました。(穴山小助が欠員) 

ネタバレというか幸村の結末がもう決まってるから必然的に運命が連動してしまう

十勇士たちの死に様がかなり強烈です。真田親子の散り際には徳川軍が長いこと

じっとしててくれました…武士の情けなんでしょう。さすがは大御所様。一方で

ヘタレで影の薄い幸村でしたけど、やっぱり一角の人物と勘違いされても仕方ない

男前っぷりでしたね。加藤雅也氏は好きです。

 

他にも家康役に松平健氏、佐助と才蔵の出自である久々津忍軍の長が伊武雅刀氏、

ナレーションに昔NHKの「その時歴史が動いた」って番組で司会をされていた

松平定知氏など、やたら豪華なキャストが起用されています。でも淀殿役に大竹

しのぶ氏は苦しいと思うわ!

 

佐助が幸村に入れ込む動機、さらに才蔵も佐助に付き合う動機がイマイチ理解でき

ませんできたが、彼らは戦国の終わり…すなわち忍びの活躍する時代の終わりを

予見していたのかもしれません。最後に一花咲かせたくなったのかも…。しかし、

ただ勇ましくはかなく散るを良しとする仕立てにはなっておりません。オチにもう

ひと工夫されております…さっきも言ったけどおまけが本編。そう、いろいろと

面白くなるようにがんばってた娯楽映画だと思います。ただしその努力が実ったか

どうかは… … … … う~ん…。

 

 

評価 : 嫌いじゃないけど、3回観なくても別にいいかな…