碧色の旗を掲げ

節操無しのレビューブログ。映画、小説、マンガ、ドラマ、イベント、とにかくマイペースに誉めたり誉めなかったりいろいろ書きたい。

1日外出録ハンチョウ 1巻

辛いことの多い人生ですが、世の中には案外楽しいことも数多く転がっているため

うまく見つけて気を紛らわせることで1日1日どうにか過ごしていくことも可能と

思います。(例えば去年の自分の場合はシン・ゴジラガンダムUC真田丸など)

 

…という持論がさほど間違ってないかも?と思わせてくれるマンガを紹介します。

 (ただ、目の前の楽しみで悩みをごまかしつつ根本的解決手段も探さないと、いつ

までたっても辛い状態から抜け出せませんけどね…)

 

1日外出録ハンチョウ(1) (ヤングマガジンコミックス)

1日外出録ハンチョウ(1) (ヤングマガジンコミックス)

 

 

1日外出録ハンチョウ  1巻

原作: 萩原天晴  漫画: 上原求・新井和也  協力: 福本伸行

発行 : ヤンマガKCスペシャル

講談社週刊ヤングマガジン」にて連載中

 

キャッチコピーは『悪魔的スピンオフ第2弾!理外の飯テロ漫画!!

 

 

ざっくりとしたあらすじと感想

地の獄、底の底…! 悪徳金融会社帝愛グループの抱える「地下王国」では、今日も

劣悪債務者達が借金返済のために過酷な労働に励んでいました。一度この施設に入ると

債務者は指定された年数が経過するまでただ1つの方法を除き外に出ることは許されま

せんでした。そのたった1つの方法とは、地下労働施設内の通貨「ペリカ」を貯めて

「1日外出券」を購入すること。しかし、ただでさえ50万ペリカと高額な上に、元々

こんな場所に堕とされるような多重債務者たちが真面目に貯められるわけがない…と

思われたこの50万ペリカ「1日外出券」を何度も手に入れる1人の男がいました。

地下にいながらも博打(チンチロリン)で大金を稼ぎ、1日外出券を使用して外で悠々

自適な生活を楽しむその男とは、E班班長大槻(オオツキ)…!

 

不慣れな外出券使用者なら限られた24時間を慌てて浪費するところを、外出慣れ

した大槻は落ち着きはらってセーターの毛玉を取り、格安ビジネスホテルに就寝、

街中をぶらついて庶民グルメを満喫します。

 

「1日外出録ハンチョウ」とは、E班班長大槻の1日外出の記録である…!

 

※※※

 

相変わらず「カイジ」本編を未読だから地下労働施設についてあまりよく分かって

いなかったんですが、記事を書くために少し調べたところ地下で工事しているのは

地下シェルター建設のためであり、強制労働施設の日当は手取り換算で3500

ペリカ、1円=10ペリカ換算だそうです。外出時に外で使うお金は自腹と思われ

ますが、多重債務者がお金を持っていると思えないのでペリカを日本円に両替して

くれるシステムもあるのかな? 手数料高そう。

 

ハンチョウ=大槻さんはいつもニコニコ、堂々としてますが決して人柄は良くあり

ません。むしろ狡猾でイジワルです。1日外出はイカサマ賭博等で労働者から巻き

上げたペリカが原資であり、人が良いように見える部分も、自分が楽しい時間を

過ごすために相手を巻き込んでいる面があると私感。(まともな未来の無さそうな

中年多重債務者だから現状可能な範囲で自己中に楽しむのは仕方ないけど)

むしろ、勤労意欲の促進のためとはいえペリカさえ払えば帝愛社員にとって手間の

かかる1日外出をきちんとさせてくれる帝愛のシステムはしっかりしてるなと

思ってしまいました。

 

中間管理録トネガワ」がサラリーマンの悲哀を描いていれば、こちらはグルメ

マンガの形式を取ってます。しかしそこはアンダーグラウンドカイジワールド、

ただ1日外出グルメを楽しむだけじゃなく、地下労働施設での物販の仕入れや他の

班の班長と勢力争いも加わり、厳しくずる賢く楽しい日々を過ごす大槻氏の姿を

コミカルに描いております。はっきり言って面白いです。

 

 

限られた時間内でせいいっぱい楽しむことの難しさは旅行やイベントに行くたびに

思い知ります。下調べして、詰め込みすぎない程度に目的と予算を決めて、落ち

着いて…できそうでできないんだよなぁ。大槻氏のように落ち着き払って行動する

には慣れが必要ですが、庶民としては同じ場所に何度も行けるとは限らないし…。

 

 

1巻では特別読み切りの「一日個室録ヌマカワ」も掲載。

 

 

もうじき2巻発売予定。本誌の方は少しの間休載するそうですが、なんと休載の

理由を作品内で説明したそうです。読者も納得せざるを得なかったとか…。

 

そういうわけで今回はこのへんで。格安ビジネスホテルでおやすみなさい…!

 

 

 ↓トネガワの方はこちら

blueflag01.hateblo.jp