碧色の旗を掲げ

節操無しのレビューブログ。映画、小説、マンガ、ドラマ、イベント、とにかくマイペースに誉めたり誉めなかったりいろいろ書きたい。

映画「ルドルフとイッパイアッテナ」

1987年に出版された児童文学がアメリカ風の3DCGで映画化されました。以前に

感想を書いた同じく児童文学原作の映画「パディントン」の原作者マイケル・ボンド

氏がつい先日亡くなられたそうです…。最近訃報がよく耳に入ってきます…。

 


『ルドルフとイッパイアッテナ』予告

 

ルドルフとイッパイアッテナ

2016年公開   上映時間: 89分 

原作: 斉藤洋ルドルフとイッパイアッテナ」 講談社

監督: 湯山邦彦  榊原幹典   音楽: 佐藤直紀

出演(声): 井上真央  鈴木亮平  大塚明夫  水樹奈々 

 

 

ざっくりとしたあらすじと感想

岐阜城の麓で飼い主のリエちゃんに可愛がられて幸せに暮らしていた子猫ルドルフ。

ある春の日、ルドルフはお出かけしたリエちゃんを追いかけて家を飛び出し、誤って

運送トラックに飛び込んでしまいました。たどり着いた場所は東京都江戸川区…で

あることなど露知らず途方に暮れたルドルフは大きなトラ猫と出会います。名前を

尋ねたルドルフに「いっぱいあってな」と答えたら名前が「イッパイアッテナ」で

あると勘違いされたイッパイアッテナは家に帰れないルドルフを引き取り、野良猫と

して生きる方法を教えます。そして、昔飼い主から教えられた人間の文字も…。

 

元気で好奇心旺盛なルドルフはすっかりイッパイアッテナと仲良くなり、ご近所の

飼い猫ブッチ―とも友達になるなど東京でも楽しくやっていましたが、やはりリエ

ちゃんを恋しく思っていました。夏になって、TVに写った岐阜の映像からルドルフの

住んでいた場所が分かります。分かったところでどう帰そうかとイッパイアッテナや

ブッチ―が悩んでいると、商店街主催の岐阜行バスツアーのチラシを見つけて…

 

はたしてルドルフはリエちゃんの待つ岐阜に帰ることができるでしょうか?

 

※※※

 

日本のCG技術は…などと良く言われますが、この映画では頭と尻尾の先だけ少し

白い黒猫ルドルフや貫禄あふれるイッパイアッテナのモフりたくなるような毛並みの

質感がうまく表現されています。私は子どもの頃からこの本の存在は知ってたけれど

読んだことは無くて今ようやく「イッパイアッテナ」の意味を知ったわけですが、

イッパイアッテナ(本名:タイガー)の飼い主は仕事の都合でアメリカに行くことに

なり、置いて行かねばならないタイガーの行く末を案じて一年かけてタイガーに

人間の文字を教えたのだそうです…。

 

いや、預け先探せよ。

 

…と思ってしまうスレた大人には向いていない映画かもしれません。

とにかく人間の字を学んだイッパイアッテナは飼い主さんがいなくなった後も教養を

深め、ルドルフが野良猫として生き易いように、またはちゃんと岐阜に帰れるように

文字を教えます。この映画を観た子ども達に学ぶことの大切さを伝えてくれる物語と

なっています。基本的にはお調子者で情報通の友達猫、意地悪なブルドッグなどの

オーソドックスなキャラクターが揃っていつつルドルフがイッパイアッテナと絆を

深めながら成長していくオーソドックスな仕立てなので、あくまでも児童文学として

親子が素直な気持ちで観るなら問題無く楽しめる映画だと思います。でも地域猫

問題や近年のペット事情を考えてしまうとモヤモヤする箇所が多々あり…。原作は

30年前の作品だし、多分映画では描写しきれていなかった部分があるのでしょう。

 

愛知県在住民としては映画の舞台が近場(金華山で「お!」となる)、東名高速道路

IC名を聞くだけで親近感が湧く地方民精神をくすぐられつつ…。

 

 

 ↓評価: 猫も子連れも大好きだけど、2回観ときゃいいや…

 

 ↓映画化するとほとんどの原作が映画ナイズされます

ルドルフとイッパイアッテナ (講談社文庫)