碧色の旗を掲げ

節操無しのレビューブログ。映画、小説、マンガ、ドラマ、イベント、とにかくマイペースに誉めたり誉めなかったりいろいろ書きたい。

映画「シン・ジョーズ」

前から気になると言っていた映画をとうとう観ることができました! このブログも

ついに「サメ映画」レビューに挑戦ですよ! もちろんサメ映画くらい観たことあり

ますとも、「ジョーズ」とか「ディープ・ブルー」とかね! 良い映画でしたね!!

 

…ところで、2016年を盛り上げた名作映画の一つである「シン・ゴジラ」の

「シン」には複数の意味があるそうです。「新」であり、「真」であり、「神」…。

そして、もう一つの忘れてはいけない「シン」があるのです。英語の「sin=罪」です。

(宗教的、あるいは道徳上の「罪」)

 

今ここに、核実験という人類の”罪〈sin〉”を背負った恐怖の赤いサメとの死闘が始まり

ました…!

 

いやいやいやいや。

 

はてなブログの「YouTube貼り付け機能」から何度検索しても出てこなかった予告

www.youtube.com

シン・ジョーズ (原題:Atomic shark)

2016年公開  製作国: アメリカ  上映時間: 86分 

 監督: グリフ・ファースト

 主演: レイチェル・ブルック・スミス  ジェフ・フェイヒー 

デヴィッド・ファウスティーノ

 

 

「The coast is toast」…アメリカ人のギャグセンスはよく分かりません…。 

 

ざっくりとしたあらすじ

 

カリフォルニア州・サンディエゴの輝く陽光に照らされたビーチ。最近、海水浴客で

賑わうビーチに焼け焦げた魚の死体が打ち上がるようになりました。それから次々と

起こる謎の事故や爆発…海岸をうろつく不審な連中。ビーチでライフセーバーとして

働くカプラン(ドローン使い)とその同僚で大学で環境学を学ぶジーナは海に危険な

何かがいるのではないかと疑問を持ちますが、頭の固いボスは聞く耳を持ちません。

 

ボスに睨まれながらも彼らが調査するうちにとうとうビーチに姿を現わした赤く光る

サメ。次々に人間を喰らい、あるいは燃やし尽くすこの怪物の正体は、海底に沈んだ

原子力潜水艦から核物質を取り込んで凶暴化した、人類自ら招き寄せた悪魔でした。

 

あのサメを簡単には駆除できない。もしできたとしても核爆発を起こす恐れがある…! 

ビーチを核汚染から守りたいカプランとジーナ、政府が隠す真実を明らかにするために

やってきた若い活動家カップル、ドローンでビーチのお姉さんたちを盗撮していた男、

さらにぶっきらぼうなおっさん船長も加わり、ビーチから遠い場所で放射能サメを始末

するために海へと繰り出すのでした…!

 

※※※

 

この作品のジョーズさんは常に赤く発光して陸上に上がったら身体を冷却できずに爆発

するとかいう、まるでバーニングゴジラのような設定です。近づいただけで燃え上がっ

ちゃうほどヤバい状態らしいですが、接近可能範囲はけっこうアバウトです。作中の

あらゆる描写が製作陣放射能に対する深刻な無理解と偏見っぷりを証明してくれて

います。そして元凶の原子力潜水艦は当たり前のようにソ連のものです。とまあこんな

感じでして、いろいろと面白く盛り上げようとしている努力は感じられるんですが…

SNSを意識したり…でも根本的に何かがズレていて、ツッコミを休める間がありません

でした。CGしょぼいし。真面目に観ちゃいけません。偏見と言えばそもそもサメって

我々が思ってるほど人間を食べたがるわけじゃないそうですね。名作「ジョーズ」の

「罪」が一つ。

 

流れ的にもビーチに異変が起こり、気付いた者がいるけどことなかれ主義の周囲から

相手にされないうちにどんどん被害が拡大していく、そしてついに現れた人食いサメを

やっつけるために海へ…という「ジョーズ」なパターンを踏襲してるのですが、

正直コイツらがサメをやっつけに行く必要は全くありません。バイトの学生だし。

素直に軍隊に任せて遠くへ逃げれば良かったのに、今時の若者らしいネットを後ろ盾に

した根拠の無い万能感と使命感をこじらせてわざわざ死にに、あるいは被ばくしに

行ったようなもんです…。

 

もちろんこの映画は「シン・ゴジラ」とは何も関係無く、何か悪ノリした配給会社が

便乗してこの邦題をつけちゃっただけです。目立つという意味では成功したでしょう。

一応日本語吹き替えでは「シン・ゴジラ」を意識したセリフが散在しておりました。

完全に悪ノリですけど。ツッコミ所満載の「サメ映画」を楽しむことに情熱を持った人

(そういう人はすでに観ているでしょうが)や、「シン・ゴジラ」好きの方が話のタネと

してご覧になる分にはよいと思います。くれぐれも真面目に観ないでください。

 

あたしゃ「サメ映画」というジャンルを甘く見てました…しばらくは自粛いたします。

同じ海なら先日BSで放送してた「ポセイドン・アドベンチャー(旧作)」 を10回観た

方がはるかに得るものが大きい気がします。やっぱりCG技術が問題じゃないんです…

(予算は大いなる問題かもしれませんが)。

 

 

ところで、今放送大学で勉強中の心理学系の科目で「服従行動」の実験の例として

アメリカの心理学者の行った「アイヒマン実験(ナチスドイツの将校の名前から)」を

取り上げていたのですが、今回の「シン・ジョーズ」レンタルDVDの新作映画情報に

この「アイヒマン実験」を行った心理学者をテーマにした映画を見かけました。偶然と

いうか、今までも周囲に存在してたのに先日認識したから認識できるようになっただけ

なのか…人の心の働きは大いなる謎です。むやみやたらB級C級あるいはそれ以下の

「サメ映画」を作り続けるアメリカ人の気持ちも…。

 

 

評価:2回で限界でした。私は好きにレビューした。君たちも好きにしろ。

シン・ジョーズ [DVD]

シン・ジョーズ [DVD]

 

 どこかで観たような題字。