碧色の旗を掲げ

節操無しのレビューブログ。映画、小説、マンガ、ドラマ、イベント、とにかくマイペースに誉めたり誉めなかったりいろいろ書きたい。

進撃の巨人 22巻

見たいと願ってやまなかった”海”に22巻にしてようやくたどりついたエレンたち。

相変わらず何を書いて良いやら分からない大ボリュームですが、がんばって書きます…

 

進撃の巨人 22巻

著者:諌山創   発行:講談社マガジンKC

別冊少年マガジン連載中 (月刊と勘違いしておりました。申し訳ありません)

 

 ↓前回の記事です

blueflag01.hateblo.jp

 

 

エレンの家の地下室で発見した、父グリシャの手記の続きです。

自分たちエルディア人の王家の血を継ぐ息子ジーク(”勝利”という意味)が敵国マーレの

支配から解放してくれることを願い熱心な教育を施したつもりだったグリシャ夫妻

でしたが、”王家の血を継ぐ子”でなく”ジークという一人の人間の心”を一切無視している

ことに気付かず、彼を密告に走らせる結果となりました。グリシャたちは地下組織の

仲間たちとともにマーレ治安当局に捕まり、激しい拷問を受けた後に”楽園送り”の刑に

処されます。

 

彼らはフリッツ王家の逃げ込んだ壁のあるパラディ島を永遠に彷徨う無知性巨人=

”無垢の巨人”へと変化させられ、とうとうグリシャの妻・ダイナの番が…妻の助命の

ために彼女が王家の血を継いでいることを叫ぼうとしたグリシャの口を封じたマーレの

役人は、かつて少年のグリシャが出会った男・クルーガーでした。もう一人、妹を惨殺

した男の姿も…ダイナが姿を変えたのは…後にエレンの母・カルラを喰らい、ハンネス

さんをも喰らったあの巨人でした。なんという因縁の輪。彼女だけでなく、エルディア

復権派のみなさんがどこかで見たことある巨人へと化していきます。彼らもキース教官

風に言えばグリシャに「呪いをかけられた」人たちだったかもしれません。

 

グリシャも妹の仇によってなぶり殺しにされるところでしたがクルーガーが救い、

巨人化してマーレ治安当局の者たちを全滅させます。マーレ政府にもぐりこみ密かに

地下組織を支援していた『フクロウ』の正体は彼、エレン・クルーガーでした。

 

全ての計画をダメにしてしまったグリシャは、一人生き残ってしまいました。

しかし自由を求めた自分のために流されてきた血の代償に報いるために、クルーガー

から「九つの巨人」の一つである「進撃の巨人」を受け継ぎました。壁の中に籠もって

戦わない王家から「始祖の巨人」の力を得るため、ウォール・マリアへ向かいます…。

 

クルーガーの口から数多くの巨人の秘密が語られました。巨人化薬の効果があるのは

エルディア人の、特に「ユミルの民」だけ。彼ら全てが見えない道で繋がっている。

その中心にあるのが”座標”…「始祖の巨人」です。「九つの巨人」の継承者は余命が

13年になってしまう。(巨人兵器の補助要員として)マーレ国内の収容区に入れられた

エルディア人たちは、マーレ側が「始祖の巨人」を手にしたら用済みとなり抹殺される

だろう…などなど。グリシャの手記とエレンが受け継いだ記憶から得られた情報は、

ヒストリアを女王として頂く壁の中の人々に公開されます。

 

(ユミルからヒストリアへの手紙も届けられましたが割愛します)

 

約1年後…パラディ島内の巨人はほぼ掃討され、ウォール・マリアの再入植が始まり

ました。調査兵団は壁外調査を再開し、南へと馬を走らせます。そして…

 

エレン(髪が伸びた)たちは念願の海を見ることと引き替えに、世界中に滅びることを

望まれた悪魔の民族の末裔として外の世界に立たねばならなくなりました。

 

 

私がエレンを好きになれなかった理由は、かつて私自身がかつて「そういう時期」を

わずらって自分は何か特別なことができるのだ、あんな大人にはならないんだと信じて

いたガキだったけど結局何事も為しえない挫折した大人になっちゃってからこの作品に

出会ったからです。そして世の中の大人の多くも同じだと知ってるからです。

(だからハンジさんが何と言おうとキース教官の気持ちがよく分かりました…)

 

この世を支配しているルールに背いて自由を得るためには相当な力が要ることを、

多大な犠牲を払わなければならないことも良く分かってます。自分の決断が何を

もたらすのか、エレンはこの先思い知っていくんでしょうね。エレンたちを外側から

見ることのできる調査兵を生き残らせたことは重要でした。しかし生存者9名ってのは

厳しいなぁ…ハンジさんが団長になりましたね。拷問に手を染めた瞬間その線は無く

なると思ってましたが、他にいなきゃ仕方ない。左目の視力は戻らなかったようです。

 

けど、まだ30歳そこそこでこの世界の厳しさをきちんと書ける作者さんはやっぱり

すごいなと思いました…。見事な伏線の回収っぷりも…。

 

 

毎巻恒例の嘘予告は前回の続きである「進撃のスクールカースト編」。

アメリカって自由の国って言う割にめんどくさいな…やたらパーティしたり…