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碧色の旗を掲げ

節操無しのレビューブログ。映画、小説、マンガ、ドラマ、イベント、とにかくマイペースに誉めたり誉めなかったりいろいろ書きたい。

映画「殿、利息でござる!」

放送大学の単位認定試験が終わって一息ついております。合否は2月半ばまで分かり

ませんが、また4月から勉強する科目を選ぶのが楽しみです!

 

今回はTSUTAYAの店頭広告を見た時から気になってた映画を借りてきました。

「武士の家計簿」と同じ原作者だそうです。

 


映画『殿、利息でござる!』予告編

 

殿、利息でござる!

公開: 2016年 日本

監督: 中村義洋  音楽: 安川午郎

原作: 磯田道史「無私の日本人」所収「穀田屋十三郎」

出演: 阿部サダヲ  瑛太  妻夫木聡  竹内結子  他

 

 

 

舞台は18世紀半ば、仙台藩領内の宿場町・吉岡宿。おりからの不景気に加えて藩から

押しつけられた宿場間の物資輸送「伝馬役」の負担が重くのしかかる宿場の住民たちは

困窮し、夜逃げする者が後を絶ちませんでした。宿場の惨状を憂いていた造り酒屋

「穀田屋十三郎」は宿場一の知恵者と評判の茶師・菅原屋篤平治が冗談半分で提案した

奇策を宿場を救う唯一の方法として実現に向けて動き出します。

 

その奇策とは、台所事情の苦しい藩に金を貸し、藩から受け取る利息を「伝馬役」の

費用に回すこと。伝馬の費用をまかなえる利子を得るために集めなければならない

元出金は五千貫文=一千両。しかも出資者にとって利益は無い。貧しい宿場町でこんな

途方も無い大金を集めるために、十三郎は私財を投げ打って出資し、同志を求め奔走

します。自分の言い出したことゆえ十三郎に引っ張られて協力者となる篤平治。

 

大願成就の途上、十三郎は幼い頃よりしこりの残っていた実家の家族の本当の思いをも

知ることとなるのでした…。

 

※※※

 

加賀百万石だの仙台伊達六十万石だのともてはやされる大身の大名も、対面を保つには

それなりのお金が必要ときて蓋を開ければ財政難。武士も余ってる。だから藩にお金を

貸すと言われれば喜んで飛びつく…かと思いきや、手強い経理役が目を光らせていま

した。江戸時代の身分制度は硬直してる上に何をするにもいちいち手続きが面倒だった

みたいですね。 失政のしわ寄せはいつも下々の者に回ってきます。けども武士だって

全員が全員庶民を見下しその声を無視するわけではないし、松田龍平のうさんくささを

あますところなく醸しだす経理役も決して意地悪だけで彼らの申し出をはねつけたわけ

でもなく…。

 

阿部サダヲ妻夫木聡が兄弟ってのは無理があるようなってツッコミはおいておいて、

私はこの作品を視聴するにあたり大きな勘違いをしておりました。というのも「お金を

貸してからいかに殿様から利息を取り立てるかを面白おかしく描く話」がメインだと

思っていたのです。残り30分くらいまで「お金を集めることが本題」と気付かず、

こんなペースで大丈夫かな? とそわそわしておりました…。最近、「こういう話

だろうと思ってみたら全然違ってた」って勘違いが多いです。それも一つの楽しみ方

かしら? (今回のは紛らわしい題名とジャケットだと思うけど)

 

西村雅彦、きたろう、山崎努草笛光子などなど、書き切れないほどの豪華キャストが

彼ららしく演じているのに加え、最後の最後に颯爽と登場する伊達のお殿様はご存じ

仙台出身のフィギュアメダリスト羽生結弦君!! (なぜか”君”をつけたくなります)

震災復興も兼ね、宮城の方々は誇らしかっただろうと思います。 

 

無私の行動はたしかに賞賛されるべきだけどもこの映画の人々はがんばりすぎですね。

現実には自分や家族を犠牲にしてまで善意を貫くことは難しいし、ましてや他人に

強制できることじゃないから、ほどほどにいきましょう…。

 

殿、利息でござる! [DVD]

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無私の日本人 (文春文庫)

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