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碧色の旗を掲げ

節操無しのレビューブログ。映画、小説、マンガ、ドラマ、イベント、とにかくマイペースに誉めたり誉めなかったりいろいろ書きたい。

聖☆おにいさん 13巻

マンガ 歴史 講談社

 今回も講談社です。

5巻くらいで「もうネタ切れなのかな…」と思ったのに気付いたら13巻まで

付き合ってます。最「聖」コンビ、ブッダとイエスの下界ライフコメディ最新刊。 

 

聖☆おにいさん(13) (モーニング KC)

聖☆おにいさん(13) (モーニング KC)

 

聖☆おにいさん 13巻

 

著者:中村光  発行:講談社  モーニングKC

モーニング・ツー連載中

 

 

目覚めた人ブッダ、神の子イエス。みんなご存知仏教キリスト教の開祖者である

聖人二人は現在日本の立川市で有給休暇中。安アパート「松田ハイツ」に居を構え、

地域に溶け込んでのんびり下界ライフを送るはずが、ものさしが聖人目線のために

思わぬ勘違いをしたりかたや自分がジョニー・デップそっくりと信じている自意識過剰

ぎみネット中毒、かたや家事節約苦行大好きなダイエットしたい副業漫画家、意図せず

奇跡を振りまいたり二人のことが大好きな弟子や天使や悪魔や身内が度々乗り込んで

きたり異郷の神様も出張してきたり家賃の支払日が迫ると大家さんの挙動に過剰反応

したりで若干世間に迷惑をかけつつ今日も二人は元気です。そんなお話。

 

 

 宗教関係者から怒られないかな?と心配しながら早13巻。多分大丈夫なんでしょう。

※ イスラム教の話題は一切出ません

 

 

基本的に「テルマエ・ロマエ」のように「日本の文化に驚く外人さんを愛でる」図式の

マンガなので当然面白いんです。仏教キリスト教の聖人たちが仲良くしてるのを

見れば当然嬉しい。宗教的な…キリスト教はまだしも一応仏教徒のはずなのに

今まで知らなかったさまざまな行事の意味を知るきっかけになりました。

多分現代日本のサブカルチャーについては私よりずっと詳しいんじゃないでしょうか、

この二人…ってくらいいろいろ楽しんでますね。インスタグラムやイングレスは

このマンガが初耳。シルクスクリーンも未経験だし…最近あまり触れられないけど。

カンダタは元気?

 

イエスたちを慕う極道さん一家など最近あまり見かけない人たちもいれば立川の教会の

神父さんのように地味に出番が増えてる人もいる13巻収録分のイエスとブッダ

オフ会に参加し、松田ハイツでお隣さんのお別れ会したり、うっかりライブに紛れ

込んだり十二使徒ヨハネが黙示録の続編を出すとはりきったりなどして相変わらず

忙しかったんですが、特に印象の強かったお話はイエスの聖母マリアさまとブッダ

ご生母マーヤーさんの女子会です。

 

お金持ちでおしゃれなリア充で、清貧なイエス母子の苦手なタイプと思われたマーヤー

さんですが、実は「子育て経験がない」ことがコンプレックスなのでした…

誰でも心に悩み苦しみを抱えているのですね。ただし天部の皆さん(特に眉毛)は除く。

私も彼らが苦手…(特に眉毛)。十二使徒ではヨハネの兄のヤコブさんが好みです。

ていうか多分一番常識人です。何しろ変な人ばっかり出てきますので…

そのせいかイエスたちの下界ライフはけっこう失敗が多いのです。聖人なのに。

読んでるこっちも不器用なコミュ障だから、時々精神削られます…。

 

もちろん頭ではフィクションなのを理解しているんですけどね。

ただ震災以降は彼らに対して「こんなのん気に楽しく暮らしてるくらいだったら

この問題を何とかしてくれよ!!」って気持ちが沸いてくることもあります。

世界中で未だテロも戦争も災害も貧困も止まりませんから…。でも、ミレニアム単位の

存在である彼らからすれば現在地上で起こっているたくさんの悲劇もずっとずっと

昔から繰り返されてきた、自らが介入するほどでもない、当然有給休暇を優先させる

べきささいな問題なのかもしれません。

 

ゼウスさんの側のキューピッドの態度の悪さだって最初は嫌な感じに見えましたが、

よくよく考えるとギリシア神話の世界を邪教とみなして駆逐したのは他ならぬ

キリスト教なのですから、当然の反応とも考えられるでしょう。例え悪気が無くたって

知らない間に人を傷つけていることがあるんです。

 

 

…そう考えていくと下界ライフを送る彼らののん気さがちょっと怖くなるかもね?

(そういうマンガじゃない!!)

 

 

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